九州・福岡を代表する神社である太宰府天満宮は参拝だけでなく観光地としても人気があり、表参道散策を楽しみに訪れる人も少なくありません。
もちろん受験生は合格祈願のみで必要十分なのですが、ちょっと足を伸ばしてもう一つご利益を授かりに行ってみませんか?
本殿裏手には拝殿前の賑わいがウソのように人通りが少ない小道が続いており、石段を登った小高い丘にある天開稲荷社。
実は、知る人ぞ知る太宰府天満宮の末社で最強パワースポットの呼び声高いお社なのです。
参拝方法もちょっと変わっているので「行ったことないよ」という人は一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
例によってアクセス・参拝案内など撮って来た写真でシェアします。皆さまの旅に少しでもお役に立てれば幸いです。
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目次
天開稲荷社とは?
由緒書によると、鎌倉末期に京都伏見稲荷大社からの御分霊を受けお祀りした社で、九州最古のお稲荷さんと言われています。
御祭神「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」は、「稲荷大神」の事でありお稲荷さんと親しみを込めて呼ばれている日本人には最も身近な神様で、もちろん伏見稲荷大社の主祭神でもあります。
宇迦之御魂神は、須佐之男命(すさのおのかみ)と神大市比売神(かむおおいちひめのかみ)との間に生まれた御子神であり、父神須佐之男神は天照大神の弟神として知られ、母神神大市比売神は市場・流通の神様と考えられており、家系の繋がりからして凄まじいパワーがある事は想像できます。
「うか」とは穀物の事であり特に稲の成長を守護し、五穀をはじめ一切の食物を司る神として農業の神として敬われ、近世になると農家ばかりでなく、商家、町家、大名にいたるまで稲荷大神への崇敬が広がり、現在はお稲荷さん=商売繁盛の神として親しまれているのは周知の通りです。
天開稲荷社は社名に由来するように天に開かれたお社とされ、五穀豊穣・商工業の発展、更には人々に開運と幸福をもたらす神として信仰されています。
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天開稲荷社のアクセスと所要時間
せっかく太宰府天満宮まで来たなら、最強パワースポットの呼び声高い「天開稲荷社」へ行かなもったいなか。
by 日村
本殿裏の厄晴れひょうたんから約400m、少し坂道になっていますのでゆっくり歩いても10分あれば行けます。
天開稲荷社のアクセス
天開以内社は太宰府天満宮の境内にある末社です。
太宰府天満宮の最寄り駅である「太宰府駅」の行き方を別記事でまとめてありますので参考して下さい。
関連記事 「竈門神社の駐車場 福岡空港・博多・天神からのアクセスを全集中でお届け」
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天開稲荷社の駐車場情報
天開稲荷社は太宰府天満宮とセットで回れますので駐車場の移動はしなくていいです。
関連記事 太宰府天満宮の駐車場は別記事にお得な駐車の仕方を解説していますのでこちらをどうぞ。「太宰府天満宮のおすすめ駐車場10選 付近の混雑を避け1回500円の駐車場を狙え」
※情報(駐車時間・料金)が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
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天開稲荷社の参拝情報と御朱印情報
参拝情報
天開稲荷社
鎮座地
〒818-0117
福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号
電話
092-922-8225
御祭神
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
御神徳
五穀豊穣・商売繁盛・開運
参拝時間
開門 時刻 |
春分の日より秋分の日の前日まで | 6時00分 |
---|---|---|
上記以外の日 | 6時30分 | |
閉門 時刻 |
4月・5月・9月・10月・11月 | 19時00分 |
6月・7月・8月 | 19時30分 | |
12月・1月・2月・3月 | 18時30分 | |
毎週金曜日・土曜日 | 20時00分 |
※正月三ヶ日は24時間
各種祈願・授与・御朱印
楼門と本殿をつなぐ回廊の両側にありますのでぐるっと見渡しましょう
御朱印・御朱印所
天開稲荷社の御朱印は太宰府天満宮の御朱印所でいただけます。
何も言わないと太宰府天満宮しか書いていただけませんので「天開稲荷社」もお願いしましょう。
授与所
授与所は2ヶ所あり、天開稲荷拝殿の反対側にこじんまりとした社務所があります。
太宰府天満宮の境内にも大きい授与所がありますが、御朱印は太宰府天満宮の御朱印所ですのでお間違えのないように。
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天開稲荷社の歩き方
太宰府天満宮の本殿裏へ
回廊を出て本殿の裏側に回ります。
実は裏側にもお賽銭箱があり、こちらのほうがより本殿に近いのでご利益が大きいかも知れません。
その証拠に受験生が書いた絵馬がずらり本殿を囲みます。
天然記念物の大樟
樹齢1000~1500年とも言われ、大正十一年に国の天然記念物に指定。
圧巻の高さ39m・根廻20m・目通12mは近寄るだけでそのパワーを感じれるかも知れません。
「梅の種」納め所
梅の種って納める物?と思われるかも知れませんが、ここ太宰府では納めるんです。中にはたくさんの梅の種が入ってます。
「飛梅」の話に代表されるように菅原道真が好んだ梅。
庶民のあいだでは梅の種には、天神さまが宿ると信じられ捨てる事はできないと「梅の種」納め所ができたそうな。
寄進は何と天保15年(1845)というのですから、江戸時代の人が食べた梅干しの種が奥に詰まっているかも知れませんね。
厄晴れひょうたんで厄落とし
ひょうたんの中に「厄除け」や「願い事」を書いた紙を入れ除災招福を祈念します。
ひょうたんはお守り授与所で購入。
夫婦樟(めおとくす)
樟は筑紫路を代表する樹木で、太古の昔より天神の森に自生しています。
大正十一年に国指定天然記念物定められました。
本殿裏には見どころがたくさんありますが、本殿裏からのお参りだけは忘れずに済ませて天開稲荷社へ向かいましょう。
天開稲荷社・竈門神社の矢印の方向に進みますが、このあたりから人通りがぐっと少なくなり空気感が変わってきます。
竈門神社は2kmの表示があるのに天開稲荷社は書いてないのでちょっと不安になりますが、ここから300mくらいなのでご安心下さい。
竈門神社は「鬼滅の刃」の聖地としても人気急上昇中の神社ですので立ち寄りたいところですね。
関連記事 「竈門神社は鬼滅の刃の聖地?縁結びの神様?女性に人気の秘密を探ってみた」
お石茶屋で名物「梅ヶ枝餅」
天開稲荷社の方へ進んで行くと見えてくる「お石茶屋」
ちなみにここにある「お石茶屋」は太宰府天満宮に来たら必ず立ち寄るという人がいるくらい明治から続く老舗の名店。
店内で食事もできますが、天気のいい日は外で名物「梅ヶ枝餅」などいかがでしょうか?
太宰府天満宮の本殿裏から歩いて数分で一の鳥居が見えてきました。
ここまで来ればあとは鳥居をどんどんくぐっていけば大丈夫です。
天開の文字通り小高い山の上にあるのでここからはちょっと登りになります。
京都の伏見稲荷大社から御分霊された事を表すかのように鳥居が連なります。
最後の石段は一番の急坂になり、天に向かってラストスパート。
天開稲荷社の参拝方法
まずは天開水の手水舎で清めます。
大宰府天満宮と比べれば遙かに大きさが違う社殿ではありますが、京都の伏見稲荷大社の神様がいらっしゃいます。
天に運が開けるご利益のあるお稲荷さんなのできちんとお参りしましょう。
「十二支鈴参り」といいます。
ずら~と並ぶ12本の鈴の紐に目をやると、それぞれに干支が書いてあるではありませんか。
自分の干支の紐を見つけて鈴を鳴らし、最後に中央の大鈴を鳴らし参拝するのです。
作法は「二礼 二拍手 一礼」です。
忘れずに奥の院も
参拝を終えて境内を見渡すと「奥の院」の矢印にさらに上に登る石段を発見。
石段はすぐ終わり、ちょうど本殿の真裏あたりに古墳のような司があります。
鳥居の扁額には「天開稲荷大明神」と書かれており、なんだかこの石室には凄いパワーがありそうな感じ。
腰を少しかがめて中に入って参拝をすると、なんだか特別な場所に来れた気がしました。
例年850万人が参拝に訪れるという太宰府天満宮において、拝殿前の賑やかさとは打って変わってひっそりと佇むその祠。
来るべく人を待っているかのようでもあり、一人しか入れない石室で願いをお祈りしてみてはいかがでしょうか?
太宰府天満宮と天開稲荷社、とちらも御朱印が頂けるので一緒に参拝してご利益アップを狙いましょう。
関連記事 学問の神様である菅原道真公が眠っている太宰府天満宮の参拝情報はこちらからどうぞ。
「太宰府天満宮の見どころは?御墓所の上にある本殿の参拝はお墓参り?」
まとめ
天開稲荷社のご案内はいかがでしたでしょうか? 参拝後は表参道散策で楽しみましょう。
最後に現地に行って気になった事をまとめてみました。
- 天開稲荷社は九州最古のお稲荷さん
- 京都の伏見稲荷大社からの御分霊で御祭神も同じ
- 太宰府天満宮の末社になり本殿から10分くらいで行ける
- 参拝方法は自分の干支の鈴を鳴らしてから真ん中の大鈴を鳴らす
- 奥の院は古墳のような石室にあり最強パワースポット?
- 御朱印は太宰府天満宮の御朱印所で拝受
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