2020年2月27日、清水寺から檜皮屋根葺き替え工事完了のアナウンスがありました。
2017年2月から約3年の月日は実に長かったので、この日を待ちわびていた人も多く、新型コロナウィルスの自粛も解除されそろそろ出かけてもいいんでは?と思っている人もいるでしょう。
この記事では清水寺に行ってみたい、御朱印をもらいたいという人にもわかりやすく、おさらいの意味も含めて見どころと合わせて書いてみました。
例によってアクセス、駐車場情報、拝観案内、混雑状況など撮って来た写真でシェアします。皆さまの旅に少しでもお役に立てれば幸いです。
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清水寺とは?
音羽山 清水寺は開創778年と言われ、観音様の霊場として庶民に開かれ、古くから数多の人々の心の支えとなってきました。
音羽山中腹に鎮座する境内は、国宝・重要文化財を含む30以上の伽藍が立ち並び、焼失しても何度も再建を繰り返してきた事は篤い信仰のあらわれでもあります。
国宝の本堂は徳川家康の寄進ににより寛永10年(1633)に再建され、多くの伽藍もこの時建て替えられたと言われています。
せり出した清水の舞台は139本のケヤキの柱で支えられており、釘を一本も使わない懸造りは見どころの一つです。
1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録され、国内のみならず外国人観光客の人気は非常に高く年間400万人を超える参拝者が表しているように京都で最も有名な寺院となっています。
2017年2月より3年歳月をかけ行われきた本堂の修復工事は、2020年2月に落成しました。
現在は足場も全て撤去され、50年ぶりに檜皮に葺き替えられた屋根並びに社殿を見ることができます。
2020年5月からは舞台板の交換工事に入る予定ですが、今までの様に本堂全体が覆われる事はないようなので一安心ですね。
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清水寺のアクセスと所要時間
京都東ICから
東名高速・北陸道・中央道から名神高速道路に入る人は京都東ICで降りれば早くて高速料金も節約できます。
京都東ICより約15分・7km
京都南ICから
山陽道・中国道から名神高速道路に入る人は京都南ICで降りれば早くて高速料金も節約できます。
京都南ICより約20分・6.8km
JR京都駅から(電車)
清水寺に一番近い駅は「京阪本線・清水五条駅」になります。
JR奈良線⇒東福寺駅⇒徒歩2分(京阪本線に乗り換え)東福寺駅⇒清水五条駅
一番近い駅といっても清水五条駅から徒歩で約30分は歩かなくてはいけませんので夏場は厳しいかもしれません。
料金:所要時間=290円:約40分
八坂神社から観光しながら清水寺に向かいたい人は清水五条駅の次の祇園四条駅で降りましょう。
関連記事 京都おすすめコースの一つ「八坂神社から清水寺までの歩き方、定番の道をぶらり散策してみた」
JR京都駅から(バス)
京都市交通局(市バス)206系統・東山通北大路バスターミナルゆき、100系統清水寺祇園 銀閣寺ゆきで五条坂下車、徒歩10分
京都バス(土・休日のみ運行)18系統・大原ゆきで五条坂下車、徒歩10分
料金:所要時間=230円:約30分
桜・ゴールデンウィーク・お盆・紅葉の繁忙期は京都の街中は非常に混雑します。
あちこちで渋滞が発生しますのでこの時期のバスの時刻表はあって無いようなものですし、一本目で乗れるとはは限りません。
時間が全く読めませんの繁忙期は歩く距離は多くなりますが電車のほうが早いでしょう。
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清水寺の駐車場情報と混雑状況
清水寺には参拝者用駐車場はありませんが、1ヶ所市営駐車場があり駐車料金も安いので一番人気となっています。
その他の民間駐車場は高い料金設定になっているので、駐車料金を確認しないで停めると大変な事になるかも知れません。
関連記事 はなはなが調査して別記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。「清水寺に近いおすすめ駐車場8選 最安値・最大料金で調査」
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清水寺の参拝情報と御朱印情報
参拝情報
7 589 076*56 | |
住所 | 〒605-0862
京都市東山区清水1丁目294 |
電話 | 075-551-1234 |
開門・閉門時間 | 7月~8月 6:00~18:30
9月~6月 6:00~18:00 ※春・夏・秋の夜間特別拝観は21:00閉門 |
拝観料 | 大人・高校生以上 400円
小・中学生 200円 髄求堂(胎内めぐり)100円 ※夜間特別拝観時は夕方から入れ替え制 |
授与所 | 本堂・阿弥陀堂・滝之堂
※境内隣接の地主神社の御朱印は授与を行っていません |
拝観所要時間 | 本堂参拝のみ約30分~
胎内めぐり+10分~ 音羽の滝+10分~ 御朱印+15分~ 地主神社+15分~ 子安塔+20分~ ※いづれも混雑具合によりますが、御朱印拝受は3ヵ所あるので要注意 |
※開門は6:00~なので参拝はできますが、御朱印拝受は8:00~17:00と言われています。(季節により変動があるかもしれませんので、早朝の場合は要確認)
※夜間特別拝観時は本堂東側の朱印所で夜間でも手書きの御朱印を授かることができます。(終了時間要確認)
関連記事 一度は行ってみたい夜間特別拝観「清水寺の紅葉とライトアップ 夜間特別拝観の混雑の様子をシェア」
御朱印
清水寺の御朱印は、期間限定等を含めると10種類以上あると言われていますが一度に10体も拝受する人はそうそういません。
はなはなも何種類もあるところは、どれを拝受しようか毎回迷ってしまいますので、なるべく被らないように事前調査して拝受しています。
清水寺は境内に御朱印拝受場所が三ヵ所あり各300円で一体づつ三体を拝受すれば大丈夫ですので、それでは順番に見ていきましょう。
本堂
まずは本堂の清水の舞台の反対側でご本尊の十一面千手観世音菩薩様に参拝します。
賽銭箱の所までは靴を脱がなくても参拝できますが、礼堂(外陣)に上がるには靴を脱がなくてはいけません。
御朱印は本堂の東側離れにて拝受でき、何も言わなければこちらの西国十六番の御朱印がいただけます。
中央には梵字の朱印と「大悲閣」の文字。左に「清水寺」の文字と上には西国のと札所の朱印。
大悲閣とは仏教の言葉で、大悲は、観音様の慈悲の心を表しています。
また、閣とは建物を表しているので本堂のことを指しています。
清水寺は西国三十三所観音霊場・洛陽三十三所観音霊場の札所にもなっていますが、専用の納経帖以外での拝受でこだわりがなければ何も言わなくても大丈夫です。
西国三十三所観音霊場
- 十六番札所 清水寺 本堂
洛陽三十三所観音霊場
- 第10番札所 清水寺 善光寺堂
- 第11番札所 清水寺 奥の院
- 第12番札所 清水寺 本堂
- 第13番札所 清水寺 朝倉堂
- 第14番札所 清水寺 泰産堂
上記霊場の御朱印は「大悲観」「清水寺」の文字は変わらず、善光寺堂・奥の院・朝倉堂・泰産堂の文字が入り、西国・洛陽・何番札所の朱印が異なるだけなので霊場めぐりをされている人以外は、どれか一種類を拝受すればいいでしょう。
音羽山 清水寺
京都市東山区#洛陽三十三所観音霊場第10番 清水寺 善光寺堂
第11番 清水寺 奥の院
第12番 清水寺 本堂
第13番 清水寺 朝倉堂
第14番 清水寺 泰産堂本堂裏の納経所で五ヶ所の御朱印をいただくことができました pic.twitter.com/Q8wcKV6mLj
— Deco ✿︎ (@dekopachi_n) September 30, 2019
阿弥陀堂(あみだどう)
阿弥陀堂は本堂の納経所からわずか数十メートルの目と鼻の先にあります。
納経所は小さいですが、阿弥陀堂に隣接しているのですぐわかると思いますが、わからなければ本堂で御朱印を頂いた時に聞くと教えていただけます。
ご本尊は阿弥陀如来座像で、法然上人二十五霊場の十三番札所・洛陽六阿弥陀めぐり3番ですが、特に指定しなければ法然上人二十五霊場の御朱印がいただけます。
中央に阿弥陀如来、左に清水寺 阿弥陀堂。
洛陽六阿弥陀めぐりをしていなければ何も言わなくても大丈夫です。
滝の堂
ご本尊は不動明王。
音羽の滝の目の前にあり、通り道でもあるのですぐわかります。
中央に不動明王、左に清水寺 滝ノ堂
御朱印帳
各1,200円で本堂の納経所で何種類か販売されていますが、その中でもビビっと来たものをチョイス。
表面 法輪と唐草文
裏面 寺紋 園杏葉
題字 清水寺 貫主 森清範
法輪とは「仏教の教え」の事であり、車輪が回るように仏法が世にあまねく広まる意を表している。
吉祥文様である唐草の蔓が四方八方に伸びる様子を組み合わせたとの事。
題字の森清範貫主は、毎年12月に「今年の漢字」を清水の舞台で揮毫しており、2019年の漢字は「令」でした。
清水寺MAP
基本的な順路は仁王門から続く赤矢印で、本堂の手前に拝観券売場があります。
本堂・地主神社・釈迦堂・奥の院・子安の塔・音羽の滝が基本的なルートですが、いろいろ注意事項があります。
本堂から続く(緑の矢印)釈迦堂・奥の院より先に行くと逆戻りはできないと思っておきましょう。
それは子安の塔側から逆走すると拝観料を払わなくても本堂に行けてしまうので出来ないようになっているのです。(係員が常駐)
また本堂から釈迦堂に行かず音羽の滝に降りてしまうと(青の矢印)本堂に戻ることは出来ませんので注意が必要です。
地主神社は無料で入れますか?とよく聞かれますが、本堂横(紫の矢印)からしか入れませんので拝観料を払わずここまで逆走しますか?
神様にお願いする時は、うしろめたいことが無いほうがいいと思いますがどうでしょう。
※再入場不可とは書いてありませんので、御朱印帳の引取などで再入場したい人は、ぐるっと回ってスタート地点に戻りチケットを見せれば入れると思われます(要確認)
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清水寺の歩き方
仁王門
二寧坂・産寧坂と登りきった所にある清水寺の正門で、寺にあるまじき?朱塗りの派手な建物のインパクトが大きい。
両側には大きい狛犬一対が鎮座、門の柱には仁王像一対が鎮座。
手前の広場は待ち合わせや、記念撮影、修学旅行の学生が並んでいたりと常に混雑している感じで、夜間特別拝観時の夕方には坂の下まで行列ができる場所である。
西門・三重塔・鐘楼
西門、鐘楼、三重塔も美しい朱塗りの構成になっているが、西門へ続く石段は封鎖されており西門はくぐれなくなっている。
西門手前にある青龍は今にも火を吹いて飛びかかってきそうな大迫力。
清水寺 青龍会 (せいりゅうえ)
音羽の滝に観音様の化身である龍が水を飲みに来たという伝説を元に、33年に一度のご開帳が行われた2000年に始まり、1年で春と秋の5日間だけ行われます。
西門の東側高台に立つ高さ31mの三重塔で、京都市内からも確認できる東山のシンボル。
六脚の鐘楼は2.3トンもある重要文化財の梵鐘を支えている。
随求堂
参道をまっすぐ進むと見えてくる随求堂は胎内めぐりと呼ばれる、お堂の下を通る真っ暗無い通路を手探りで進むのです。
中は宇宙空間に放り出された感じで、漆黒の闇とはこの事だと実感。
目を開けても真っ暗で何も見えませんので、目を閉じて心眼で進みましょう。
轟門・手水舎
さてここから本堂なので有料ですよ。
本堂の清水の舞台はすぐ先
入場券を買ったらまず轟門の手間にある手水舎で清めておきましょう。
係の人にチケットを見せれば入ることが出来ます。
清水寺(本堂)
本堂廊下の突き当りに見えてくる出世大黒天。
打出の小槌からジャラジャラと小判を出すauのCMも大黒天様でした。
右手に金の打ち出の小槌、左手に金の袋を持ち、金の俵に乗ってますが、優しいお顔もなんとなく若花田さんに・・・
本堂の真ん中に香炉が焚かれてますので参拝前に線香を刺していく人もいます。
そばに線香の束が置いてあるのでセルフサービスで購入するのですが、お参り前に線香に火を灯す行為は思わずやってしまいますね。
本堂内の授与所ではご祈祷受付やお守りを購入できますが、御朱印は本堂出て東の納経所です。
清水の舞台
「清水の舞台から飛び降りる」は有名な慣用句ですが、横から見れば斜めに傾斜がつけられているのがよくわかります。
下を見ると音羽の滝が見えますが、並んでいる人が少ない日はチャンスですね。
遠くに小安塔が見えるので時間のある人は行ってみましょう。
高さは舞台と同じくらいなので山登りは思ったほどなくそんなに時間もかかりませんでした。
阿弥陀堂・奥の院
奥の院と呼ばれているので、清水の舞台から山の中に見える塔のなのか?と思う人がいるかも知れませんが近くにあります。
左が阿弥陀堂・右が奥の院で、奥の院は清水の舞台と同じ懸造と呼ばれる工法で舞台が作られているのがわかります。
手前の阿弥陀堂では御朱印拝受する人はちゃんとお参りしましょう。
この先にある奥の院の舞台からの本堂の定番風景を早く見たい一心でスルーする観光客が多いです。
奥の院でも履物を脱いて上がってお参りする人はいませんでしたが、時間のある人はどうぞ。
奥の院からの本堂
本堂は横から見ると舞台がせり出している感じや、独特の檜皮屋根の形状がよくわかります。
工事が終わるのを待ってましたの観光客も多かったです。
「清水の舞台」は本堂の前にせり出した「懸造(かけづくり)」といわれる構造で、釘が一本も使われてない
子安塔
本堂のある音羽山から南側の谷の反対側にある子安塔。
三重塔の内部には、子安観音(千手観音)をお祀りし、その名の通り安産に大きな信仰を集めてきました。(重要文化財)
音羽の滝
清水の由来になった瀧で、その水の流れは開山来1200年余り途絶えたことがない。
壁側に不動明王が祀られており、瀧の水を飲む前にお参りを忘れないように。
向かって右側から「学業成就」「恋愛成就」「延命長寿」のご利益で、自分の叶えたい願いの水を一つだけ選んで飲むといいそうです。
柄杓は紫外線滅菌処理されていますが、気になる人は400円でコップが販売されているので記念に買っていっても良いかも知れません。
ちなみに水が落ちる所に置いてある石は、滝行する時の足場だそうです。
順路
この階段を登れば音羽の滝から本堂に戻ることができるのですが、実はこの階段は下りの一方通行で本堂へ行くには初めのスタート地点に戻らなくてはいけません。
お守りを買い忘れた、預けてあった御朱印帳を取りに行きたいときは一周りしてもう一度轟門でチケットを見せて入り直すしか方法がありません。
高さ12mでビルの4階相当で、この角度からだと山の斜面に建てられていることがよくわかりますね。
清水寺の桜
境内には桜並木があったり、群生している箇所があるわけではありませんが、所々に植えられておりいいアクセントになっています。
三重塔周辺は美しく咲いている。
春日社周辺もしだれ桜が植えられており、何十年後には素敵な桜に育ってそう。
清水寺ではありませんが、三年坂にも知る人ぞ知る素敵なしだれ桜があるんですよね。
清水寺の案内はいかがでしたでしょうか? 行きたくなった人もいるかも知れませんが、おさらいの意味も含めて現地に行って気になった事をまとめてみました。
まとめ
- 長かった修復工事も終わり綺麗な本堂を見ることが出来る
- 市営駐車場は早めの行動でゲットしよう
- 新型コロナウィルスで胎内めぐりは中止
- 御朱印は3ヵ所、3体が基本形
- 御朱印は8:00~17:00が基本
- 混雑が予想される日は早めに御朱印をゲットしよう
- 夜間特別拝観でも御朱印が頂ける
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