沖縄観光で多くの方が二の足を踏んでいるのがこの識名園ではないでしょうか?
その理由はなんといっても世界遺産であるにもかわらずアクセスの悪さにあります。
実際はなはなも識名園をどう攻略しようか?滞在中いつ行こうか考えました。
多くの観光客の優先度は首里城>識名園なのです。
便利なゆいレールの最寄り駅は首里駅でそこから徒歩で1時間近くかかるので、先に首里城観光に行くでしょう。
また乗り慣れてない路線バスで行くにも不安がある人が多いと思います。
レンタカーで回るにしても首里城と識名園と駐車場を移動しなければならず、駐車場に停めるなら混雑する首里城を先に行きたいのです。
そうなると金城町石畳道は徒歩で行くのか?識名宮はどうするのか?考えるだけで時間がなさすぎます。
この記事でははなはなが識名園を攻略したプロセスを書きましたので参考にしてみて下さい。
アクセス、駐車場情報、観光案内、混雑状況など撮って来た写真でシェアします。皆さまの旅に少しでもお役に立てれば幸いです。
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目次
識名園とは?
識名園は琉球王家最大のの別邸として、王家一族の保養や冊封使(中国皇帝の使者)の迎賓館として1799年に建てられました。
王家の別邸は1677年に首里城東方の高台に御茶屋御殿が造られ東苑と呼び、その後に造られた識名園は南苑と呼ばれ琉球の威信をかけた豪華なものでした。
日本の大名が競って造っていた池の周りを歩きながら散策できる回遊式庭園ですが、中国風のアーチ橋や六角堂は琉球独自のものです。
沖縄でも四季の移ろいを楽しめるよう梅・藤・桔梗が花を咲かせ、池の形は心の文字に見立ててあるとの事。
昭和16年(1941)には国指定「名勝」となるのですが、残念ながら1945年の沖縄戦でほぼ全壊しています。
現在ある識名園は昭和50年~平成8年(1975~96)総事業費7億8千万円をかけて再現されたもので、建物としての歴史は古くはありません。
しかし、識名園の再現度は高く、ほぼ当時のまま復元されました。
昭和51年(1976)1月30日国指定「名勝」
平成12年(2000)3月30日に国指定「特別名勝」
同年12月2日には、ユネスコ世界遺産(琉球王国のグスク及び関連遺産群)として登録されています。
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識名園のアクセス
自動車・タクシー
実際は各自のレンタカー会社からの移動になりますが、おおむね空港付近からは20分程度見ておきましょう。
ゆいレールの首里駅からタクシーで10分程度、2.9km・760円です。
金城町石畳からタクシーでワンメーター550円です。
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那覇バス
所要時間
概ね那覇空港・那覇市内より20分~30分
運賃
大人230円、こども120円の均一運賃です。
※一日乗り放題バスポート660円がお得です。
乗り方
※沖縄には路線バス会社が4社ほど走ってしますが系統番号・停留所は各社共通です。
2番 識名・開南線
3番 松川・新都心線
4番 新川・おもろまち線
5番 識名・牧志線
14番 牧志・開南循環線
に乗りいずれも「識名園前」で下車。
バスマップ沖縄の系統番号を参考にすると運行頻度の高い2・5系統がおすすめ。
ゆいレール
飛行機を降りてゆいレール那覇空港駅からすぐ乗車出来るのですが最寄り駅は「首里駅」になってしまいます。
首里駅から識名園は約2.9kmでアップダウンの激しい道ですので約1時間は見ておきましょう。
夏場は体力の消耗が激しいのでオススメしません。というか識名園だけに行くならゆいレールはおすすめしません。
首里城からのアクセス
首里城から歩くのが苦にならない人限定のゴールデンルートはこちら。
首里城 ⇒ 玉陵 ⇒ 金城町石畳 ⇒ 識名宮 ⇒ 識名園
総移動距離は3.1km+各スポットの観光距離になるのでかなり歩くことになりますし観光時間も丸1日は見ておきましょう。
実際にはなはなが回ったのは、前日に識名宮は訪れていて御朱印を授かったのでスルー。
首里城・玊陵・金城町石畳道を観光してそこから識名園までタクシー、識名園からゆいレール首里駅までタクシー、バスよりも時間優先で観光しました。
所要時間は8:30に首里城スタートで13:00には首里駅に到着。(お昼ご飯はその後とり、毎度のハードスケジュール"汗")
タクシーもお得に使おう
レンタカー派でないなら公共交通機関だけでなくタクシーもお得に使いましょう。
時間も限られた中での沖縄観光は時は金なりなのです。
ちなみに金城町石畳から識名園までタクシーを使っても1.5kmワンメーター・550円、識名園からゆいレール首里駅までタクシーで2.9km・760円です。
この料金で回れてしまうので実際2~4名で利用するならバスより安くコスパが良いのです。
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識名園の駐車場情報
識名園は公共交通機関で来園しにくい場所にあるのでレンタカーで来る観光客も多いです。
しかしそこは世界遺産、県道222号沿いに大きな無料駐車場が用意されていますので、GW・お盆・などのハイシーズン以外は満車になる事はないでしょう。
平日なら問題なく停められ、土日祝でも65台のキャパがあるので大丈夫です。
はなはなが行ったのは平日の月曜日でガラガラでした。
マップコード
33 131 122*13
住所
〒902-0072
沖縄県那覇市字真地421-8
問い合わせ
098-855-5936
駐車料金
無料
駐車台数
約65台
営業時間
識名園の営業時間に準ずる
車高制限
なし
※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
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識名園の観光情報
基本情報
マップコード
33 131 031*46
住所
〒902-0072
沖縄県那覇市字真地421-7
問い合わせ
098-855-5936
営業時間
4月1日~9月30日
9:00~18:00(入場締め切り 17:30)
10月1日~3月31日
9:00~17:30(入場締め切り 17:00)
入園料金
大人 400円
小人(小中学生) 200円
6歳未満 無料
休園日
毎週水曜日(祝日・慰霊の日の場合は翌日)
※慰霊の日(6月23日)
所要時間
45分~1時間
注意事項
石畳道・石段があり、歩きやすい靴推奨
バリアフリーではないのでベビーカー・車椅子は無理
琉球石灰岩の石畳は雨の日は特に滑りやすいので要注意
ペット(盲導犬、介助犬及び聴導犬を除く)を連れての入園はNG
池の周りなどは日よけがないので帽子・日傘があると良い(夏季)
園内は自販機もなく飲食、喫煙はNGですが、水分の持ち込みはOKなので必ず持参しよう(夏季)
園内の数ヶ所にバブに注意の看板有り
順路以外の道・柵を超えて草むらには絶対入らないように。
順路・散策路でハブを見かけることはありませんでしたが、「郷に入れば郷に従え」でここは沖縄という事を理解しましょう。
と言ってもハブは夜行性なので昼間見かける事はほとんど無いようなのでご安心を。
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識名園の歩き方
門番の猫
おいらは数年前からおいとまさせて貰ってる自称識名園の門番ニャー
入口前で観光客をお出迎えしているニャー
ハブには気をつけて観光してニャー
中にはさわって写真を撮っていく人もいるけど、おいらはめんどくさいから無視するニャー
パトロール以外はここにいるからよろしくニャー
ツイッターで#識名園#猫でつぶやく人も多い人馴れしてる人気の猫です。
世界遺産の石標の置かれた券売所
右から識名園とかかれた看板に驚いた人いる?そんな時代もあったのですよ。
ここは後から作られた入場口で識名園の正門ではありません。
しかし現在の正門はまったく使われていないので見るだけになります。
番屋
通用門に一番近い所にある番屋。
識名園を管理する人・使用人などがいたところです。
小ぶりな通用門
園内で働く一般人や業者が出入りしていました。
正門と比べると小さめに作られています。
正門
これが正門?通用門と変わらないじゃんとスルーしそうな門なのですが、王家一族や冊封使(中国皇帝の使者)のみが使用しました。
守礼門を想像しているとがっかりします。
戦火を免れた部分
正門を超えてから続く右左のカーブを描く石畳道は当時の様子をそのまま残しています。
木々が生い茂り、木陰が心地よい緑のトンネルを抜けて進みましょう。
歴史の生き証人である残されたガジュマルの木と会話しながら歩きます。
そしてこの地味な石畳道を通り抜けた先には、素晴らしい庭園を目の当たりにするという憎い演出が施されているのであります。
育徳泉(いくとくせん)
高台にありながら泉が湧き出ていたとされ、優れた水質に驚いた中国使節団に「育徳泉」と名付けられた。
後ろの2つの石碑は泉を称え使節団から贈られたものです。
ここに生える淡水産の紅藻類「シマチスジノリ」は国の天然記念物です。
御殿(ウドゥン)
赤屋根の木造建築は上流階級にのみ許された格式ある造り。
王の別邸であり、首里城からここまで歩いてくるには30分以上かかったのです。
まあ王様は籠に乗ってるわけですが、、、。
総面積は525㎡(約160坪)畳敷きは300畳を誇り、15もの部屋がありました。
観光客が少なめなので、袋に靴を入れて持ち歩くということはなく靴を脱ぎっぱなしで上がります。
畳の間は入れないので廊下を通ってぐるっと見学します。
玄関を入って右側は御殿でも一番眺めが良い部屋であり中国の使者をもてなした場所でもあります。
庭園に面した縁側には座ることもでき、王が眺めたであろう景色を見てみましょう。
御殿の縁側に座って眺めた景色がこちら。
目の前には池が広がり、2つのアーチ型の石橋、左手前は琉球松に六角堂には垂れ下がる柳の木のコラボ。
こんな庭があったらずっとここにいたくなります。
2つの石橋
対岸の六角堂に行くには池の真ん中にある2つの橋を渡ります。
手前は沖縄独特のデコボコした琉球石灰岩で作られ、奥は整えられた石でできています。
どちらも中央が高くなったアーチ橋で中国を意識したデザインで中国の使者をもてなす為のものです。
橋の上に立ってみると、周りを見下ろす感じでちょっと気持ちが良い。
この池は「心字池」と言い、心という字を崩した形の池だそうですがこの高さではわかりません。
六角堂
池に浮かぶ小さな島に作られたあずまやで、小さな橋が架けられている。
屋根瓦が黒く形や装飾が中国風の雰囲気のある建物。
沖縄といえば台風のイメージがありますが、強風で飛ばされないように屋根を二重にして相当な重量があると思われます。
滝口
溢れた池の水を排出する樋。
石像の懸樋からは勢い良く水が流れ落ち、当時その下にはあずまや(八角堂)があり夏場の厳しい暑さをしのいだそうです。
船揚場(ふなあげば)
斜めに作られており池に浮かべる船の乗り降りをした場所です。
戦争の爪痕
第二次世界大戦末期、識名園には日本陸軍病院識名分院が置かれ、地元民の防衛隊が配されました。
その防衛隊の待機・避難のために掘られたのがこの壕で、観耕台の西側に2~3ヵ所掘られたのです。
残念ながら識名園は沖縄戦でほぼ全壊しています。
観耕台
那覇市内が一望できる高台にあるので気持ちいいです。
流石に台風の強風は危ないと言うことで四方をワイヤーで補強。
見晴らしは良いのですが、ここからは海を望むことはできない。
これは中国の使節団に琉球をより大きな国に見せるためだったそうです。
世界遺産にして唯一の庭園である識名園のご案内はいかがでしたでしょうか?
アクセスは悪いですがそこは世界遺産行っただけの価値は見いだせます。
当時の琉球王朝の繁栄を表す一端を垣間見ることが出来ました。
先に行く人の方が多いとは思いますが、那覇市内の世界遺産である首里城・玊陵もこの機会に訪れましょう。
コンプリート済みだったらスルーして下さい。
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現地に行って気になった事をまとめてみました。
まとめ
- 識名園は庭園で選ばれた唯一の世界遺産
- 識名園はアクセスが良くないので車推奨
- 駐車場は無料でGW・お盆のハイシーズン以外は大丈夫
- 観光時間は45~60分
- 那覇市内の世界遺産首里城・玉陵も同時に行きたい
- 入り口のネコが人馴れしてかわいい
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