岐阜県北部は昔は飛騨国、今は飛騨地方と呼ばれておりその中心的都市として高山市があります。
観光ガイドでは「飛騨高山」とも言われ、市町村合併を重ね今では日本一面積の大きい市になっています。(あまり知られていませんが・・・)
香川県や大阪府よりも面積が広く、東京都とほぼ同じ面積の自治体でありながら、山林が市域の92%あまりを占めているため、住商用面積は限られています。
そんな山深い高山市ではありますが、期待を裏切らない何度行ってもまた絶対に行きたいと思える街なのです。
飛騨といえは、白川郷、奥飛騨温泉郷、下呂温泉等も有名ですがこの記事では高山市内限定でのご案内になります。
アクセス、駐車場情報、観光案内、混雑状況など撮って来た写真でシェアします。少しでも皆さまの旅のお役に立てれば幸いです。
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目次
国際観光都市 高山市について
市内中心部には江戸時代よりの城下町、商屋町の姿が「古い町並み」として保存されており、その景観から「飛騨の小京都」と呼ばれています。
ご存知のように冬場は非常に寒く、雪も多い地域でありますので観光客の足は遠のきそうでありますが、以外にも高山の雪景色を見に来る観光客は多いのです。
ミシュランの旅行ガイドブックでは観光地として三ツ星を獲得しており、国内のみならず海外からも観光客が押し寄せています。
実際高山に行くと外国人観光客の多さに驚かされる事でしょう。国際観光都市を目指しているだけの事はあり、案内やメニューは数カ国語で記されています。
もっと驚くのは旅館の仲居のおばちゃんからお土産屋さんの店員・飲食店のウエイトレスまで英語必須の街になっている事です。
たとえカタコト語でもちゃんと通じており、みなさん努力されてるだな~と思ったりもします。
高山を歩いて感じた事は伝統的な町並みや、朝市、飛騨牛、温泉等の観光資源の活用・宣伝が素晴らしくうまく行っており、見てよし、食べてよし、買ってよし、泊まって良しの街になっている事です。
まあその居心地の良さが私を含めたリピーターが多い理由でしょう。
高山市の親善大使ではありませんし、ステマでもありませんが、ホントに良かったのでだまされたと思って一回行ってみて下さい。
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高山市のアクセスと所要時間
名古屋・関東・関西方面
東名高速道路・名神高速道路経由
東海北陸自動車道 一宮JCTより
所要時間:1時間42分 138km
※一宮JCTから飛騨清見ICまでが4車線になり高山にはスムーズで行きやすくなりました。
北陸方面
北陸自動車道経由
北陸自動車道 小矢部砺波JCTより
所要時間:1時間8分 87.6km
甲信・関東方面
長野自動車道経由
長野自動車道 松本IC・国道158号線より
所要時間:1時間37分 82.1km
冬季は要注意
スノボ・スキーに行かれる方なら雪道は慣れているので大丈夫かと思いますが、はっきり言って飛騨は雪国です。
冬季の東海北陸自動車道はチェーン規制もよくかかり、事故で通行止めになることもしばしばあります。
トンネルの数も多くしかも長いトンネルもあるので、チェーンが切れてしまったなんて事にならないようにできればスタッドレスタイヤ推奨です。
高山市内も幹線道路は除雪されますのでチェーンでガチャガチャと走るのはスマートではないでしょう。
特急「ワイドビューひだ」
※平成30年の情報です。平成31年の運行についてはJR東海の時刻表でご確認下さい。
運行
1日 10便(秋の高山祭期間は増便)
所要時間
名古屋〜高山:約2時間30分
運賃・名古屋〜高山
普通自由席:5,510円
普通指定席:6,030円
グリーン車:8,260円
高山市の駐車場情報と混雑状況
高山市内の駐車場情報は「高山観光におすすめ駐車場22選 最安値から最大料金のある駐車場を徹底調査」でまとめてあります。
※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
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みちしるべ
古い町並み(さんまち通り)
さんまち通りとは上三之町・上二之町・上一之町周辺の情緒ある路地を指し、地元の方は簡単に「さんまち」と呼びます。
高山定番の観光地なので、ここに来ずして高山を語るべからずといった感じです。
撮影時刻は土曜日の9時10分頃ですが、見事に人の映り込みなし。早朝の「さんまち」はタイムスリップした感じで静かな雰囲気がすばらしかったです。
朝の天気は良くなかったですが・・・。
あと1時間もすればこの通りも人で溢れかえりますので、店は開いてませんが早朝に一回訪れるのもいいですよ。
まだ9時台の飲食店は準備中なので食べ歩きを楽しむなら10時頃からがいいでしょう。
路地の両側には用水路が流れているので、小さい子には注意が必要かも? 流されるほど水は流れていませんが、転ぶと危ないので。
出格子の伝統的な建物が軒を連ねます。
ステキなうさぎの人形。ひな人形?結婚の贈り物? カラフルで華やかで玄関に飾りたくなりました。
人気店は長蛇の列
老舗の造り酒屋・伝統工芸店から郷土の食品店・土産物店を見て回れば自分のお気に入りの一品が見つかるでしょう。
人気の飛騨牛のにぎり・串・肉まん・コロッケは訪問記念に食しておきたいところ。
インスタ映えするスイーツやグルメスポットまで様々なお店があるので、食べてよし、見てよしの通り抜けるだけでも老若男女が楽しめます。
すぐ食べたいのに行列が出来ていることは良くあることです。そんな時のために滞在時間を一番取りたい場所でもあるので、観光時間配分が必要です。
住所
高山市上一之町、上二之町、上三之町、片原町、神明町4丁目の各一部
下二之町大新町伝統的建造物群保存地区
アクセス
JR高山駅より徒歩11分 850m
宮川朝市
飛騨高山の「朝市」は、千葉県勝浦市、石川県輪島市の朝市と並ぶ日本三大朝市といわれており、「古い町並み」と並び欠かせない観光地となっています。
朝の風物詩となっている朝市はここと陣屋の2ヶ所。
江戸時代の頃から米市・花市としてあったそうです。
明治には農家のとれたて野菜が早朝並べられるようになり朝市と形態を変えました。
露天のお店だけでなく反対側は様々なショップが並んでいます。
値段が安いので色々買いたくなるのですが、電車で来た人は荷物になるので困りますね。
はなはなはマイカーなので買い物後は駐車場の車に戻って荷物を置いてくる事にしました。
住所
高山市下三之町 (宮川東側)
営業時間
4月から11月:午前7時から正午
12月から3月:午前8時から正午
年中無休
アクセス
JR高山駅より徒歩11分 900m
宮川
高山の中心を南北に流れる一級河川の「宮川」朝市は東側で行われます。
宮川は南から北に流れていますの方角を間違わないように。
両岸が整備されているので下に降りることも出来ます。
鯉が放し飼い?されています。
足長像・手長像
朱塗りの中橋から三本北の鍛冶橋の欄干の真ん中に置かれています。
こちらが北側の足長像。
南側の手長像。
説明を読むと足長像は足名椎命(アシナヅチノミコト)、手長像が手名椎命(テナヅチノミコト)とあり神様のようである。
鍛冶橋は宮川朝市から陣屋朝市に行く途中で渡ります。
住所
高山市本町3丁目(鍛冶橋)
アクセス
JR高山駅より徒歩11分 850m
陣屋朝市
高山の2ヶ所ある朝市の1つです。こちらも新鮮な野菜や・果物がお値打ち価格で並んでいます。
宮川朝市の後はこちらも除いてみましょう。
高山陣屋前にあるので、陣屋の入場開始までの時間に見て回れるのです。
※早朝到着組はお店が開いてなく朝市のハシゴパターンなので、陣屋の入場開始時間の8:45を覚えておきましょう。
高山陣屋前の広場で行われるので陣屋朝市。
住所
高山市八軒町1-5
営業時間
4月から10月:午前7時から正午
11月から3月:午前8時から正午
年中無休
アクセス
JR高山駅より徒歩10分 800m
高山陣屋(国指定史跡)
元来は飛騨高山藩主・高山城主であった金森氏の下屋敷の一つでした。
1692年(元禄5年)徳川幕府が飛騨を直轄地(天領)としてからは代官所として使われ、1777年(安永6年)以降は郡代役所となりました。
飛騨の政治が行われた場所でおふれを出したり年貢の取立て等、この役所を「高山陣屋」といいます。
明治に入ってからは、県庁、郡役所、支庁、県事務所など代々、地方の役所として使われてきました。1929年には国の史跡に指定されましたが、公共機関の事務所として使われた。
1969年まで県事務所であったが移転後、現存する唯一の陣屋であることから文化財として保存する方針が決定される。
1996年(平成8年)3月、1830年(天保元年)の絵図を基に約20億円を掛けて蔵番長屋、郡代役宅、奥座敷などが、ほぼ江戸時代の状態にまで復元された。
以上が「高山陣屋」の概略です。
特筆すべきは郡代役所の建物が残っているのは全国でも高山だけという事。
さあ徳川家の家紋である三つ葉葵の幕をくぐって入っていきましょう。
屋敷内は順路が決められており江戸時代の歴史資料などを見て回れます。
玄関の正面壁には郡代の格式を示す「青海波(せいがいは)」の模様があり、徳川家だけに許された権威の象徴であるそれは、何処かで見たことがある気がします。
TVの時代劇(大岡越前?遠山の金さん?)で見たかも?
対局が行われた座敷もあります。
郡代には70人ほど勤務していたそうで食事をまかなう台所も完備。
畳15畳の「使者の間」はその名の通り、陣屋に到着した使者の控室。
ふすまを取り払い大広間にしてあります。大人数の会合にも使用でき、今風には会議室。
「御白洲」罪人を取り調べした場所で、砂利が敷かれ白く見えるので白洲。
玄関の左隣にあり、順路で一番最後に見学します。
TVの時代劇でも見たことのある拷問の道具や囚人護送用の駕籠。
住所
高山市八軒町1-5
☎
0577-32-0643
営業時間
3月から10月:午前8時45分から午後5時
11月から2月:午前8時45分から午後4時30分
8月:午前8時45分から午後6時
休日:12月29日・12月31日・1月1日
利用料金
個人料金:大人430円、高校生以下無料
団体料金(30人以上):大人380円
アクセス
JR高山駅より徒歩10分 750m
見学ポイント
時代劇で出てくるような大広間や取り調べの場所などがあり非常に興味深いです。
屋敷内はかなり広いので一通り見て回ると結構時間がかかりますよ。
靴は脱いで持って歩くタイプなので、冷え性の方は厚手の靴下必須。
特に真冬は床は板・畳なので、氷の上を歩いているくらい冷たいです。
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中橋
市内の中心部を流れる宮川にかかる高山の代表的な朱塗りの橋。
高山陣屋の近くにあるのでついでに立ち寄れます。
TV番組・ニュース等で高山と言ったらココという感じででいつも映される所なので記念撮影される人が多いです。
4月には赤と桜が調和し付近一帯が美しい景色に変わります。
高山祭では屋台が渡ったりしますので絶好の撮影スポットになります。
住所
高山市本町
アクセス
JR高山駅より徒歩11分 800m
飛騨国分寺
奈良時代に聖武天皇により国分寺建立の詔が発せられ各地に建立された国分寺の一社
飛騨随一の古刹の名にふさわしい風格があり、三重塔は県指定重文。
1695年(元禄8年)、飛騨国が天領となり高山城が取り壊されたおり、移築されたと言われる鐘楼門。
建築年代は、安土桃山時代とされ屋根は柿葺であったが昭和30年に銅板葺に改修。
本堂は室町時代の建立で国指定重文。
木造薬師如来坐像(平安時代)・木造聖観音菩薩立像(藤原時代)・小鳥丸太刀はいずれも国指定重文で拝観料が必要。
三重塔と並び圧巻なのがこの大銀杏。国指定天然記念物
人間と比べても大きさがわかるが、高さ28m・樹齢1,200年。
この雪深い飛騨の地で倒壊しなかったのは奇跡であろう。
住所
高山市総和町1-83
☎
0577-32-1395
参拝時間
24時間
授与所(御朱印)
午前9時から午後4時
宝物拝観料金
大人300円・小中学生250円
アクセス
JR高山駅より徒歩7分 550m
高山昭和館
店構えからして昭和レトロな雰囲気がプンプンしてます。
はっきりいって映画の看板(昭和30年代?)などは世代ではないのですが、知っている俳優さんの若い頃のポスターは興味があります。
中に入ると子供の頃の記憶でこんな感じのもの家の中にあったな~というもので、映画「ALWAYS三丁目の夕日」の世界が広がります。
実家の近くにはこんな路地はなかったのですが、銭湯はこんな感じの入口でした。
平成世代の人にはまったく理解できないかもしれませんが、こんな時代があったのです。
小さい頃に見たことのあるような看板がちらほら。
ダイハツミゼット・オート三輪ははなはなの親世代でも乗ってないでしょう。という事でドアが開いたので運転席に座ってみました。
これカーブで横転しますよね? 三輪の時点で怖すぎて運転できないでしょう。
個人の趣味が分かれる場所
ココ絶対行きたいと言ったら、妻に1人で行ってきてとあっさり言われました。
まあ丁度いい事に「古い町並み」と目と鼻の先なので、妻が土産物選定でふらふら町並み歩きをしてる間に抜け出して行って来れます。
1時間あれば一通りたんのう出来ますので、しばし別行動で楽しむのもありですよ。
住所
高山市下一之町6番地
☎
0577-33-7836
入場料
大人800円・中高生500円・4歳~小学生300円・幼児無料
障害者割引
大人200円引・子供100円引
団体料金
20名以上/大人650円・中高生400円・4歳~250円
営業時間
9:00~18:00
年中無休
飛騨高山まちの体験交流館
歴史的な価値のある建物を活用し整備した施設で平成30年7月にオープンしました。
入場無料で自由に入って見学できます。
作りたいものがあればその場で材料費を払って体験出来ます。
もちろん出来上がったものは、世界でたった1つの自分だけのオリジナルです。
「君の名は」効果で一番人気のくみひだ体験。
2,200円でやり方を教えてもらいながら15分で完成。
1,300円コースは、さるぼぼの腹当てに名前を書き込むもので15分で完成。
1,600円コースは、頭と胴体をつけて腹当てに願い事を書くコース。約1時間
匂い袋づくり体験。1,000円で20~30分で完成。
住所
高山市上一之町35番地1
☎
0577-70-8290
開館時間
展示室など 午前9時から午後7時
交流広場など 午前9時から午後9時
入場料金
無料
アクセス
JR高山駅より徒歩13分 1,000m
飛騨高山まちの博物館
城下町の形成と町家文化をテーマに高山の成り立ちや、継承されている文化などを展示しています。
高山市を観光するには、まず、ここをご覧いただくことをお勧めします。
14の展示室には、高山祭や町家、城下町の成り立ちなど、また郷土ゆかりの文人や美術、飛騨にゆかりの深い円空などそれぞれのテーマで展示しています。
また、敷地には、歴史的建造物に囲まれた庭や井戸からくみ上げたわき水が流れるせせらぎ、ガラス灯小路など癒される空間が、ゆっくりした時間をお過ごしいただけます。
引用元:高山市公式観光サイト
住所
高山市上一之町75
☎
0577-32-1205
営業時間
展示室:午前9時から午後7時
研修室:午前9時から午後9時
庭園:午前7時から午後9時
年中無休(臨時休業有)
利用料金
無料
アクセス
JR高山駅より徒歩13分 1,000m
高山市政記念館
明治28年から昭和43年まで使用された町役場・市役所の建物です。
高山市三町伝統的建造物群保存地区内の南端にあって、一之町、二之町、三之町を見渡す重要な位置にあります。
建築材は総檜で、最高の官材を使用しており、ガラスも当時初めて導入され、硝子障子という名称で各所に使われています。
引用元:高山市公式観光サイト
住所
高山市神明町4-15
☎
0577-32-0406
営業時間
午前8時30分から午後5時
年中無休
利用料金
無料
アクセス
JR高山駅より徒歩12分 850m
高山の人力車
突然ですが人力車に乗ったことはありますか?
ごくらく舎(しゃ)は、高山の町並みを優雅に案内してくれちょっぴりリッチな気分にさせてくれます。
高山の人力車は、1970年(昭和45年)から走っており全国の観光地を走っている人力車のさきがけだそうですよ。
利用料金
2人乗り
15分:4000円・30分:7000円・60分:14000円
3人乗り
15分:6000円・30分:10000円・60分:20000円
☎・予約
0577-32-1430
営業時間
8:30~18:00(4月~10月)
9:30~17:00(11月~3月)
まとめ
高山観光のご案内はいかがでしたでしょうか? 「飛騨牛にぎり」って外国人にも大人気で、美味しさに国境はないという事がわかった。最後に現地に行って気になった事をまとめてみました。
- JR高山駅から徒歩で回ってじゅうぶん楽しめる
- 観光時間は徒歩圏内だけでも1日は欲しい
- 車で来るなら駐車場選びがポイントで、最低でもJR高山駅より内側に
- 駐車料金重視なら1日上限のあるところへ
- 歩くのが苦な人は駐車場を移動しながら観光する手もある
- 人気観光地の人気グルメは行列を覚悟しよう
高山観光の翌日は白川郷の合掌造りはいかが? 高山市内から車で54分 48.8km
気になった方は「世界遺産白川郷合掌造り集落の見どころは?オススメの季節はいつ?」まで。
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