箱館奉行所の見どころは? 五稜郭タワーだけじゃない観光スポットを現地レポ

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五稜郭の中央に建てられた箱館奉行所は平成22年に完成した新しい観光スポットです。

今までの観光客は五稜郭タワーと五稜郭公園が定番のコースだったのですが、そもそも五稜郭というのは箱館奉行所を守る要塞だったわけで、メインディッシュのないコース料理を食べているようなものでした。

五稜郭タワーからも五稜郭の中心に箱館奉行所を見ることができ、視覚的にも本来の姿に戻った五稜郭はとても魅力的に見えました。

この記事では140年の時を経てよみがえった箱館奉行所にスポットを当てて見どころを現地レポします。

例によってアクセス、駐車場情報、観光案内など撮って来た写真でシェアします。皆さまの旅に少しでもお役に立てれば幸いです。

 

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箱館奉行所とは?

江戸幕府はペリー提督・艦隊の脅威に屈し、下田・箱館を開港するにあたり箱館周辺を幕府直轄地として箱館奉行所を設置しました。

一般的に箱館奉行所と言えば五稜郭の中に建てられたものと思われがちですが、開港当時は函館山の麓にありました。

箱館奉行所は諸外国との交渉・防衛、蝦夷地の統治が主な任務で、外国人の出入りも多く、奉行所の付近には各国の領事館、外国人居留地、教会などが作られ外国人が集まるようになりました。

箱館奉行所のは港に出入りする軍艦からも丸見えの高台に位置し射程距離内であった事などから、防衛の観点で移転が決定したのです。

移転先に選ばれたのは函館港から3km内陸に入った柳野と呼ばれる丘陵地で、もちろん射程圏外はいうまでもありません。

ただ移転しただけでは丸裸と同じなので、回りを土塁で巡らせた奉行所を建てる事になり武田斐三郎が設計を行いました。

安政4年(1857)から五稜郭の工事が始まり、万延元年(1860)に完成。

文久2年(1862)から箱館奉行所の建築が始まり、元治元年(1864)に完成。

時に五稜郭の工事開始から7年の歳月をかけて造った箱館奉行所は、徳川幕府の崩壊という歴史の渦に飲み込まれていくのでした。

 

慶応3年(1867)の大政奉還で江戸幕府の幕が降りた翌年、蝦夷地全域・五稜郭・箱館奉行所を新政府に明け渡し完成からわずか4年で奉行所の役割を終える事になりました。

明治元年(1868)旧幕府軍海軍副総裁・榎本武揚は艦隊を率いて北上し仙台で新選組の土方歳三らと合流、五稜郭の占拠、新政府軍との箱館戦争と繫がっていくのです。

明治2年、7ヶ月に及んだ箱館戦争が旧幕府軍の降伏により終結。

五稜郭は明治政府が管理することになりましたが、五稜郭・奉行所を役所として利用することはありませんでした。

箱館は函館へ、蝦夷地は北海道へ呼び方が変わり、明治4(1871)年には、札幌に開拓使本庁舎の建設が決定。

旧箱館奉行所と五稜郭内の大部分が解体され、完成からわずか7年で姿を消したのです。

 

その後の五稜郭は陸軍直轄となり練兵場として利用されたそうです。

大正2年(1913)陸軍大臣の許可が降り、翌年五稜郭は公園として一般市民に開放。

この頃からソメイヨシノの植樹が始まり、現在は国内でも有数の桜の名所になっています。

大正11年(1922)土塁・石垣の保存状態が良いため国の史跡に指定。

昭和27年(1952)北海道唯一の国の特別史跡に昇格。

昭和58年頃から五稜郭の復元調査が行われ、昭和60年(1985)から奉行所跡の発掘調査を4回行い復元に向けての資料集めを行った。

平成18年(2006)着工。

平成22年(2010)復元完成。

五稜郭公園内にこのたび140年ぶりに箱館奉行所が復元され、往時の姿が甦りました。

忠実な復元のため資材は出来るだけ当時の調達先から求め、施工に当たっては宮大工をはじめ、各業種の見事な匠の技が随所に見られます。

欅(けやき)の梁(はり)、柱をはじめ襖を開け放つと72畳にもなる備後(びんご)本畳が敷かれた大広間、役人の部屋、在任した奉行が認(したた)めた掛軸、再現ゾーン・歴史発見ゾーン・映像シアター・建築復元ゾーンを順に見学していただくことにより、一世紀半前の昔へタイムスリップすることが出来るかもしれません。

引用元:箱館奉行所公式HP

 

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箱館奉行所のアクセス

箱館奉行所は五稜郭観光駐車場からも数分の距離で、五稜郭の真ん中に建てられていますので探す必要もありません。

はなはな個人的には五稜郭に入るより先に五稜郭タワーをおすすめします。

それは先に上から五稜郭の美しい星型要塞を見ると、あの場所行ってみたい、登ってみたいとか五稜郭に対する興味が増してくるからなのです。

各方面からのアクセス情報は下記記事を参考にして下さい。

 

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箱館奉行所の駐車場情報

函館奉行書には駐車場がありませんが、近くの五稜郭公園の駐車場や、公営の駐車場が安く利用できます。

関連記事 詳しくは函館の駐車場まとめ記事にて詳しく書いていますので「函館観光のおすすめ駐車場25選 五稜郭から函館山までエリアごとに現地調査

」まで。

 

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箱館奉行所の観光情報

マップコード
 86 166 277*36

住所
〒040-0001
函館市五稜郭町44番3号


0138-51-2864

営業時間
4月〜10月  9:00〜18:00(17:45 受付終了)

11月〜3月  9:00〜17:00(16:45 受付終了)

定休日
年末年始(12月31日〜1月3日)

入場料金

個人
団体(20人以上)
一般
500円
400円
学生・生徒・児童
250円
200円
未就学児
無料
無料

所要時間
約30分

その他
履き物を脱いでの入館です。。(所定の靴袋を入館時にお渡しいたします)

※冬場の床・畳は冷たいので厚手の靴下がほしい

奉行所内にはロッカーなどはありません。大きな荷物持参の方には入館をお断りする場合があります。

奉行所向かい「お休み処いたくら柳野」にある、少し大きめのコインロッカーをご利用ください。

 

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箱館奉行所の歩き方

五稜郭公園は無料

一の橋のところに箱館奉行所の案内板があります。

五稜郭公園は無料開放なのでそのお礼に箱館奉行所には観光客のはしくれとしてお金を落としてして行きたいものです。

五稜郭タワー900円と箱館奉行所500円で2時間楽しめると思えば安いもんです。

 

二の橋を渡った先の郭内入り口には箱館奉行所の門があり、当たり前ですが五稜郭内は全て箱館奉行所ということを改めて実感。

 

五稜郭公園内は自由に散策できるので、土塁の高台に登るとちょっと景色がいいです。

 

古写真撮影ポイント

完成当時の古写真が残されており撮影場所にある案内板。

 

解体から140年を経て復元された箱館奉行所を古写真と同じ位置から撮影しましたが、やはりこの角度が一番かっこいい感じがします。

屋根の上から突き出ているのは太鼓櫓(たいこやぐら)で高さ16.5m。

この高さでここから港を監視していたというのですから驚きですが、当時は高い建物がなかったので出来たのでしょう。

 

箱館奉行所の全てが復元された訳ではなく、公務を行う役所部分の全体の3分の1が復元されました。(青色の部分)

本来は役人の住居・女中部屋などもあり、建築されなかった部分は遺構として石で地面にラインが引かれている。

いつか完全復元されたら素晴らしいものにはなるとは思うが、見学の観点からは広すぎて困るかも知れない。

 

内部の展示は「再現ゾーン」「歴史発見ゾーン」「映像シアター」「建築復元ゾーン」に分かれているので順番に見ていきましょう。

 

箱館奉行所の正面にある袋に靴を入れて中に入り、中にある券売機で入場券を買います。

はっきり言って500円でこれだけの物が見れたのは期待以上だったので、北海道になかなか来れない人はもちろんの事、初めて訪れる人は絶対入った方がいいですよ。

 

忠実に復元した再現ゾーン

玄関から続く「再現ゾーン」と呼ばれるスペース。

 

隣の使者の間は主人に同行した者が待機する場所。

床の間に掛けられている掛け軸・額は共に榎本武揚にまつわるもの。

 

手前の四之間から奥の一之間の横を通り抜ける長い廊下。

 

手前より四之間(15畳)・参之間(21畳)・弐之間(18畳)・壹之間(18畳)の4部屋が襖で仕切られており、身分により入ることのできる部屋が決まっていたようです。

突き当りの壹之間は一番格式が高く、床脇・付書院が作られています。

四之間から壹之間は全て襖を開け放つと72畳の大広間となり、年中行事の儀式などに使われました。

ホテルの宴会場をパーテーションで仕切る発想は、ふすまから来ていたんだな〜と実感。

 

復元ゾーンにはトイレもあるのですが、展示物ですから使用してはいけません。

大便器が現在と比べると小さいのでどんな感じかまたいでみたい、と思ったら立入禁止でした。

 

大広間の奥の隔離された場所にある表座敷は、ただならぬ雰囲気をかもし出してています。

ここは奉行所の中でも一番格式の高い部屋で文献資料をもとに忠実に再現し、主に奉行の執務室として外国領事官等とVIP会談が行われました。

 

採光の為に作られた中庭

廊下窓から中庭を見ることができますが、観賞用に作られてはいませんので庭園のように飾られてはいません。

奥の廊下からは太鼓櫓を正面に見上げることができますので忘れずに。

 

歴史発見ゾーンで雑学を補充

五稜郭と箱館奉行所の歴史、五稜郭の構造・設計なども詳しく解説してある。

歴史発見ゾーンは寒い冬期でもじっくり見学できるように床暖房が設置されており実にありがたい。

 

戊辰戦争最後の戦いとなった箱館戦争をわかりやすく解説する部屋は時間をかけて目を通したいところ。

 

この復元ゾーンで使われている部屋は御役所調役(おやくしょしらべやく)と言い、調役の執務室にあたります。

箱館奉行所の中で最も広い45畳の部屋で、屋根の一部分がシースルーになっており、大きな部屋を作るための太い梁を見ることが出来ます。

 

箱館戦争で使われた大砲の玉。

港の軍艦からの砲撃が届かない場所に移転したはずの箱館奉行所が、皮肉にも完成した頃には大砲の性能が向上して射程内になってしまったという現実がありました。

 

箱館戦争の登場人物のプロフィールを教えてくれる装置。

もちろん土方歳三さんを置いてみました。

ほんといい男ですね~他の登場人物を見てもこんな髪型してる人いませんから、、、。

 

映像シアターで匠の技を見る

復元工事の様子を映像で紹介。

宮大工のをはじめ、瓦・左官・建具職人の匠の技をご覧いただけます。

座る席はなく立ち見が出るほどの人気でした。

 

建築復元ゾーンでわかる事

箱館奉行所の復元は構想から20年かかり、古写真・文献・発掘調査などを経た研究成果によりできる限り忠実に再現したとの事。

首里城の件もあるので忠実に再現する事も大切ですが、これからはスプリンクラーの設置が前提になるでしょう。

木造復元が決定している名古屋城でもスプリンクラーの設置が決定したそうです。

 

残念ながら太鼓櫓の内部は公開していないので登ることは出来ませんので、階段下から見るだけになります。

階数でいうと5階部分になるので、何かしらの規制があるのでしょう。

 

発掘調査で玄関と内玄関から合わせて8個並んで出てきた大甕。

全て口を上に向けて埋められており音を反響させる意味があったのでは?と思われています。

ぐるっと内部をひと回りして早い人は20分くらいで回れると思いますが、じっくり建物・展示資料・映像を見ると小一時間はかかるので、五稜郭タワーとの時間配分が必要です。

子供連れならタワー重視でいいでしょう。

 

奉行所回りの赤松

画像は五稜郭タワーからの景色ですが、箱館奉行所を赤松の巨木が囲んでいるのがわかります。

150年前、奉行所を建てた時に植樹されたものがそのまま残されており、今ではゆうに見下ろすまで成長しました。

時の流れを感じずにはいられませんね。

 

まとめ

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今までは五稜郭タワーと五稜郭公園巡りが観光の定番でしたが、箱館奉行所が出来たことによって楽しみが一つ増えました。

当時の様子が再現された中に入れば、明治維新にタイムスリップしたような感覚になることでしょう。

また歴史に詳しくない人でもここで起こった出来事をわかりやすく知る事ができるので、じっくり見て回るのも勉強になります。

箱館奉行所ができる前に五稜郭を訪れている人は再訪必死の場所になりましたね。

そういえば、建物には断熱材などは入っておらず寒さも忠実に再現したと嫌味や苦情が入るくらい冬期は寒いそうです。

道南とはいえ真冬の外気は氷点下になることもあり、温かい格好で入場しましょうね。

箱館奉行所をまとめると

  • 箱館奉行所は140年ぶりに総面積の3分の1サイズで建てられた
  • 構想20年を経て材料・建築技法など史実に忠実に再現された
  • 駐車所は五稜郭と兼用
  • 五稜郭公園の入場は無料だが箱館奉行所は500円
  • 入場には靴を脱ぐので冬場は厚手の靴下が望ましい
  • 歴史展示物はとても勉強になる
  • 五稜郭に来たなら絶対入りたい場所

 

 

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