広島県は原爆ドーム、厳島神社と世界遺産が2つもある県ですので、そこを目的に訪れる観光客も多いでしょう。
しかし、広島県にはまだまだ見るべきものがいっぱいあります。
今日は、その中でも街中にあって行きやすい広島城をご案内します。
名古屋城、岡山城と共に日本三大平城とされる広大な敷地を誇り、内堀の大きさも目を引くものがあります。
アクセス、駐車場情報、観光案内、混雑状況など現地で撮って来た写真でシェアしますので、少しでも皆さまの旅のお役に立てれば幸いです。
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目次
広島城とは?
安土桃山時代、戦国武将として名をはせた毛利元就は、中国地方の領有化に成功し現在の広島を中心とした政治、経済、交通の元を築きました。
その構想は孫の輝元の広島城築城によってさらなる発展を遂げる事になります。
お堀と石垣は大阪城を参考にしたと言われ、太田川河口の三角州に築いた城郭です。築城工事と並行して、城の南側の整備も行われ、ここを中国地方の政治経済の中心地となる新しい街とし広島と名付けたのです。
完成時は内堀・中堀・外堀の三重の堀を巡らし、広大な平城でした。
輝元は波乱万丈の人生であり、父・隆元の急逝によって11才で毛利家の家督を形式的に継ぐものの実権は元就が握っていました。
元就の死後、二人の叔父、小早川隆景と吉川元春に支えられ、輝元はやがて112万石の大名とし大きな力を持つ事になっていきます。
天正19年(1591年)広島城に移ったのですが、天下分け目の関ヶ原の合戦で西方総大将であった輝元は、入城して10年もたたない慶長5年(1600年)に責任を問われ城を出る事になるのです。
1945年(昭和20年)まで天守を始めとする城郭建築が現存していましたが、原子爆弾投下によって倒壊し、現在見られる天守と城郭建築はすべて1958年(昭和33年)以降に再建されたものです。
広島城は別名、鯉城(りじょう)と呼ばれており、広島は昔から鯉と繋がりのある街でありました。現在も鯉にまつわる名前が数多く見られ、ご存知のように広島カープ(CARP)=コイです。
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広島城のアクセスと所要時間
関西、中部方面
山陽自動車道 東広島J.C.T→広島高速2号線 府中I.C→県道84経由 5.7km、17分
九州方面
山陽自動車道 五日市I.C~沼田I.C~中広I.C経由 9.8km、17分
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広島城の駐車場情報
観光バス専用の駐車場はありますが、マイカー専用駐車場はありませんので各自探すことになります。
①広島市中央駐車場
【営業時間】
6:30~25:00
【料金】
30分毎180円 ※広島城天守閣を利用すると30分無料(広島城天守閣の第1層ミュージアムショップ窓口に駐車券を提示すると、30分間の無料サービス券がもらえます。) 最大料金1500円
【収容台数】
406台
②広島県立総合体育館
【営業時間】
7:30~22:00
【料金】
30分まで220円 以後30分ごと220円
【収容台数】
200台
③基町クレド
【営業時間】
7:30 ~24:30
【料金】
30分まで220円 以後30分ごと220円
【収容台数】
機械式 536台
④広島センタービル
【営業時間】
7:00~22:30
【料金】
30分まで220円 以後30分ごと220円
【収容台数】
316台
⑤シャレオ
【営業時間】
7:30~22:30
【料金】
30分まで220円 以後30分ごと220円
【収容台数】
機械式 206台
管理人一番のお勧めは①の広島市中央駐車場です。
広島城付近唯一の市営駐車場で割引あり、最大料金1,500円の打ち止め設定がありますので、まずここをめざしましょう。キャパが406台ありますので。普通の土日祝の午前中であれば空きはあると思われます。
②➂④⑤に関しては「もとまちパーキングアクセス」という駐車場方式で入口出口は一か所で管理され、地下通路により行先近くの駐車場に停める事が出来るシステムです。
キャパはトータルで1250台ありますのでハイシーズンや体育館などでイベントが行われてなければ、まず停めれると思います。
もとまちパーキングアクセス侵入経路はこちら
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広島城の観光情報
天守閣
開館時間 9:00~18:00 (12,1,2月は9:00~17:00) 入館受付は閉館の30分前まで
観覧料 大人370円、シニア、高校生180円(中学生以下無料)
休館日 年末(12月29日~ 31日) ※臨時休館あり
二の丸
開館時間 9:00~17:30 (4月~9月) 9:00~16:30 (10月~3月 入館受付は閉館の30分前まで
観覧料 無料
休館日 年末年始(12月29日~ 1月2日)
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広島城の歩き方
表御門
南側からの入城口です。内堀に架かる二の丸へ向かう御門橋。表御門から続く平櫓、多聞櫓、太鼓櫓。
西側の裏御門の二か所しか入城する所がありません。
表御門、櫓は原爆により焼失し。平成元年~6年に復元されました。
内部は靴を脱いで入ります。
太鼓櫓には、時を告げたり、侍の出士の合図などに使用されていた太鼓が置かれていました。
二の丸
二の丸は本丸の南方にある小さい区画です。二の丸、三の丸で広島城大菊花展が開催されていました。
約2000鉢が展示され菊一色に染まっておりましたが、鯉さんは外せません。
今日は時間が合わなかったのか見つけられませんでしたが、「安芸ひろしま武将隊」の皆様がおもてなしをしているそうです。
内堀を渡り本丸に行きます。太田川の中州を埋め立てて作っただけあって川の様に大きい内堀です。鯉城なので錦鯉も泳いでいます。
天守閣
残念ながら原爆が投下された事により焼失しました。現在の天守は、1958年に初代の広島城の天守を外観復元したものです。
五重五層からなる天守閣の内部は展示物がたくさんあり、歴史博物館のように詳しく説明されており解りやすかったです。
外観は木造復元ですが、内部はコンクリート製です。
広島城天守閣より南東に400mほど離れたかつて広島城内の武家屋敷地の遺跡(広島城跡上八丁堀地点)で出土した、金箔鯱瓦きんぱくしゃちがわらと金箔鬼板瓦きんぱくおにいたがわらのコーナーです。
ほぼ完全な形と鮮やかな色彩を留め、しかも対となる金箔鯱瓦が発見された全国初の例であり大変貴重な資料です。
引用元:広島城公式HP
家老の暮らしぶりも再現。
武家屋敷や商家を復元しています。
展望室
最上階の展望室は外を360°一周出来ます。
南側は原爆ドームやグリーンアリーナ、晴れた日には宮島の山並みも見えます。
西側はお役所関係の建物が多く見られます。
最上階は他の城と異なっており展望室になっています。
望遠鏡や記念メダル販売機、飲み物の販売機があり、混雑していなければ、景色を眺めながら休憩できます。
いかがでしたでしょうか?平和記念公園、原爆ドーム、広島城と半日あれば回れますので、ぜひセットで訪れて頂きたいです。
平和記念公園、原爆ドーム、広島城は近い距離にはありますが、往復50分といった感じです。
徒歩で行けば帰りも歩く事になります。個人的には平和記念公園と原爆ドームをセットで回り、駐車場を移動して広島城がいいと感じました。
現地に行って気になった事をまとめてみましたので見て行って下さい。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
まとめ
- 広島城の観光時間は1時間といったところです。コンクリート製ですので、耐震も問題なく入場制限なく最上階まで行けました。
- 築城時より広島のシンボルとして存在し続けて来た広島城です。入場料370円の安さは登るしかありませんよね。
- 季節に応じた木々も綺麗に整備されており、桜の季節、紅葉の季節、いずれも楽しませてくれます。
- お堀の広さに注目されがちですが、石垣の高さも36mと江戸城、大阪城、名古屋城、姫路城に次ぐ五番目の高さですので気にしてみましょう。