上田城観光に行った人が必ず行くのが眞田神社でしょう。何故って?それは眞田神社は上田城の本丸跡に鎮座しているからです。
創建は明治になってからという事で、歴史のある神社ではないですが、幸村の人気もさることながら、御朱印目当てに来られる方が多いのも事実です。
御朱印拝受は人それぞれでかまいませんが、当神社のご利益は「勝負運」なので、ここに来たら是非ともご参拝して帰りたいものです。
なぜこの場所に鎮座することになったのか?今回は御朱印ハンターの心を掴んでやまない眞田神社を紐解いてみたいと思います。
アクセス、駐車場情報、観光案内、混雑状況など撮って来た写真でシェアします。少しでも皆さまの旅のお役に立てれば幸いです。
目次
眞田神社について
上田城本丸跡に鎮座する眞田神社は、真田氏、仙石氏、松平氏という歴代の上田城主を御祭神としています。
その起源を紐解くと、真田氏、仙石氏のあとを継いだ最後の上田藩主「松平家」は、江戸時代中期から明治の廃藩に至るまで160年余りの長きにわたり上田城主であった。
明治維新により廃藩置県で上田藩も廃止、上田城は民間へ払い下げとなり、櫓などは別の場所へ移築されたそうです。
しかし、上田城跡を史跡として後世にまで伝えたいという有志が立ち上がり、心動かされた上田城本丸跡の所有者が、その南半分の土地を境内用地として寄附しました。
それにより、明治12年に松平家の御先祖を祀る神社として松平(しょうへい)神社を建立しました。(後にすべての土地を寄付して上田城跡公園として整備される事になる)
昭和28年(1953年)になると、上田市民の総意により真田氏と仙石氏、そして松平氏の歴代全城主を合祀して、松平神社から上田神社と改称する事に。
しかし、かつて市内にあった同名の神社と紛らわしいこともあり、初代城主である真田氏の名を冠して、昭和38年に眞田神社と再度改称し今日に至っています。
一昨年のNHKの大河ドラマ「真田丸」で一躍脚光を浴びた眞田城、眞田幸村ですが、こちらにお越しの際は眞田神社にお立ち寄りになり、是非ご利益を授かってお帰りになられることを管理人の一押しとさせていただきます。
眞田神社のアクセスと所要時間
関東方面
関越自動車道 → 藤岡JCT → 上信越自動車道 → 上田菅平IC
藤岡JCTより、102km 1時間20分
名古屋・関西方面
名神高速道 → 小牧JCT → 中央自動車道 → 岡谷JCT → 長野自動車道 → 岡谷IC → 国道142・152号線
小牧JCTより、248km 3時間39分
北陸・信越方面
北陸自動車道 → 上越JCT → 上信越自動車道 → 坂城IC → 県道91号
上越JCTより、109km 1時間28分
スポンサーリンク
眞田神社の駐車場情報と混雑状況
②上田城跡公園駐車場が唯一の無料駐車場になりますので、まずはここを目指しましょう。
大河ドラマ館も閉館し観光客も一段落した感じのある上田城なので、土日祝でも午前10時頃までなら停める事が出来ると思います。(確実に停めたいなら9:30までに到着)
管理人も祝日の9:30着で3分の2くらい埋まってました。
①上田城跡北観光駐車場
駐車台数
普通車104台
駐車料金
通常時
1時間以内/無料
1時間超~11時間以内/1時間ごと100円加算
11時間超~24時間以内/1,000円
24時間超/1日ごと1,000円を加算
特別期間
3時間以内/500円
3時間超~8時間以内/1時間ごと100円加算
8時間超~24時間以内/1,000円
24時間超/1日ごと1,000円を加算
利用時間
24時間
※特別期間
上田城千本桜まつり(4月上旬)
上田真田まつり(4月下旬)
上田城けやき並木紅葉まつり(10月下旬~11月上旬)
その他ゴールデンウイーク、お盆等
②上田城跡公園駐車場
駐車台数
普通車88台
駐車料金
☆通常時
無料
☆イベント(桜、紅葉、眞田まつり)
イベント開催時は会場になり駐車禁止。
利用時間
24時間
③大手町モータープール
駐車台数
普通車22台
駐車料金
40分まで100円、40分〜1時間200円、
以後1時間毎100円
利用時間
24時間
④上田商工会議所駐車場
駐車台数
普通車64台
駐車料金
30分まで無料、30分〜1時間200円
以後10時間まで1時間毎100円
10時間〜24時間1,200円
24時間以上1日毎に1,200円
利用時間
24時間
※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
眞田神社の参拝情報
鎮座地
〒386-0026 長野県上田市二の丸1−12
電話
0268-22-7302(社務所)
御祭神
眞田氏・仙谷氏・松平氏(歴代の上田城主)
ご利益
知恵の神・勝負運の神
参拝時間
8:30~17:00(上田城と同じ)
授与所
8:30~17:00(季節により変動あり)
9:00~16:00 (冬季)
御朱印
通常300円
限定見開き500円
所要時間
参拝のみ:30分
御朱印拝受時:約1時間
※(参拝・御朱印受付に行列が出来ている事が多い、御朱印は御朱印帳を預ける方式)
みちしるべ
東虎口櫓門
眞田神社は上田城の本丸跡に鎮座します。
上田城で一番人気の東虎口櫓門の向こう側に鳥居、拝殿が見えます。通常はみなさんこちらから上田城に入っていくことになります。
眞田神社の鳥居
櫓をくぐると境内は広くないので見渡せ、鳥居もこの一つだけです。鳥居をくぐれば目の前に拝殿という配置。
神社境内ではポケモン禁止のところもあるようですが、ポケモンは禁止ではないようです。(立入禁止の場所には入らないでくださいと注意看板)
おそらく昭和38年の眞田神社に改名された時の石碑と思われます。
手水舎は鳥居の手前左側にありますので、鳥居をくぐる前に済ましておきましょう。
眞田の赤備え(あかぞなえ)
幸村の鹿の角がある赤兜では鳥居をくぐった右側にあります。鹿の角が周りの木と同化してあまり目立たないのが残念です。
手前に三人くらい座れるように椅子が作ってあり、人気の記念撮影スポットで混雑時は撮影待ちの行列ができます。
赤備えとは部隊の装備を赤に統一することを言います。
大坂夏の陣において幸村は奇襲部隊を赤備えで統一し最後の戦いに挑みました。(眞田の赤備え)
赤備え部隊は名将が率いており、強靭な印象を与えるイメージ戦略(敵が逃げる等)を最初に定着そして実践したのは甲斐の武田信玄とされてます。
それを引き継いだのが近江の井伊直弼であり、幸村もそれにならったとされています。
ちなみに彦根城に行くと会える、ゆるキャラの草分け的存在「ひこにゃん」も赤兜です。これは桜田門外の変で有名な15代彦根藩主・大老「井伊直弼」は、赤備えにちなみ「井伊の赤鬼」と呼ばれており、「井伊の赤備え」仕様なのです。
彦根城の記事は国宝彦根城に行くならひこにゃんの登場時間と場所に注意を参考に。
登竜門
参道の真ん中になにやら置いてあります。
登竜門と書かれており、受験シーズンを見越したものでしょうか?おそらく期間限定と思われます。
勝負運の神様でもありますので、ご利益に授かる為にくぐっておきましょう。
また、平成31年3月初旬まで登竜門印入り朱印を頒布しています。
登竜門とは?
一般的には、立身出世や成功の為の関門の意味合いで使われる。
語源は中国の言い伝えで、黄河上流にある竜門山を切り開いて出来た急流のことを「竜門」と呼んだ。その竜門を登りきった鯉がいたならば、竜になるという言い伝えから来ていいる。
それにたとえて人の出世する関門を「登竜門」と言うようになった。
ボケモン世代にはおわかりかと思いますが、コイキングをギャラドスに進化させるにはかなりの時間と労力を必要とします。
鯉から竜への進化の原点はここだったのですね。
拝殿
イベントの紅葉まつりも終わり一段落した感じの境内。お参りの行列が出来ていないのは9:30の早朝であるからです。
一般的な参拝方法の二拝二拍手一拝です。
拝殿左側の眞田井戸の方に回ると本殿が見えます。
眞田井戸
境内左側に回り込むとあります。
眞田神社の境内に残る直径2m・深さ16.5mの井戸は真田井戸と呼ばれています。
この井戸は抜け穴になっており、城北の太郎山麓の砦や南は千曲川に通じていたという伝説が残っています。
伊勢神宮内宮遥拝所
眞田井戸の反対側の尼ヶ淵にある色々な神社で見かける遥拝所。ここからは伊勢神宮内宮に向いているそうです。
眞田杉
神社の参道左側に「眞田杉」という木の切り株があります。(画像後方)
かつては城址には杉が林立してしたのですが、現在では数本を残すのみとなりました。そのうちの一本が台風等により倒木の恐れがあるとして泣く泣く伐採を行いました。
その杉の年輪を数えたら450年になることが判明し、まさにに築城時に植えられ眞田、仙石、松平とこの城の栄枯盛衰を見てきた杉であることがわかりました。
眞田神社では平成の大修理に着手した際、ご寄進頂きました篤信の方々や参拝の皆様に老杉の材で作った品をお分けしたそうです。
眞田ファンにとっては家宝になりそうな一品ですね。
絵馬掛け所
六文銭の絵馬。知恵の神、勝負運の神なので受験関係の願いが多いようです。
眞田神社社務所
一昨年新しくなった社務所。表札には六文銭の家紋と眞田幸村の名。
授与所には物凄い種類のお守りの数々。
真田軍は知略、戦略をもって敵に立ち向かいました。ビジネス・学業・スポーツ等勝負運に関するお守りが人気なのは言うまでもありません。
おみくじ通り
そして眞田神社といえば「おみくじ」ですね。
おみくじは普通は木に結んだりしますが、結ぶ場所がわからなくて困ったことも多々あります。近年は木が傷むという理由から画像のように結ぶ場所が作られている事が多いです。
大吉は持って帰り、それ以外は結んで帰ると言う人もいるでしょう。
おみくじ通りに11種類。さまざまな趣向を凝らしたおみくじの数々。
扇子や傘のおみくじは、結ばずに持って帰りたくなるような凝ったものです。
こちらに2種類。金小槌みくじはおみくじとは別にお持ち帰り小槌が付いています。
竿で釣り上げるタイプの必勝勝鯛みくじ。これだけおみくじがあると一つ引きたくなりますよね。
おみくじの雑学
初詣に行った際、新年を占う意味でおみくじを引かれる方も多いでしょう。
まず基本的なことですが、おみくじはただの紙切れではなく、神様からの授かりもの、言い換えれば神様からのメッセージという意識を持ちましょう。
結んで帰る場合は破れないように丁寧に結ぶ。
持ち帰る場合は大切に扱い、古くなったおみくじはお守り等と一緒にお焚き上げをしてもらいましょう。
持ち帰って捨てるなんて事は絶対いけません。
おみくじは神様との縁結び
おみくじは神様のお告げであり神様との縁結びでもあります。
大切なことは、おみくじは未来の吉や凶を占うものではなく、本人の現在の状況を示しているのです。
すなわち「おみくじを読んで自分の生活を振り返りなさい」という神様のお告げなのです。
しっかり中を読み、健康、恋愛、学問、商売、方角等、各項目ごとに気をつけたい事を心にとめておくことが大切です。凶が出たからと言って引き直すのは良くありません。
凶であれば「今は運気はよくないけれど調子が上昇するようおみくじを読んで生活を改善しなさい」という意味。
吉であれば「浮かれる事なく、おごる事なく気を引き締めなさい」という意味。
一般に言われるのが大吉は持ち帰り凶は結ぶと言われますが、それは間違いではありません。
結ぶ事によって悪い運気を神社に留めておくことができると言われています。
最近は立木が痛む事もあり「みくじ掛」(結ぶ場所)を作ってある神社がほとんどです。
マナーを守って決められた場所に結びましょう。適当な木に結んでくるなんて罰当たり行為はだめですよ。
管理人が広島の世界遺産「厳島神社」で頂いた「大吉」です。記念に持ち帰り大切に保管しています。
厳島神社の記事は厳島神社に行くなら宮島に渡る前に潮の満ち引きの時間を調べて行こうを参考に。
御朱印
御朱印は一番上が通常御朱印。秋の限定御朱印は紅葉が入ります。直書き・書置きがわかりやすく説明書きされています。
通常御朱印ですが、六文銭の真ん中のの文字が「仁」「勇」「智」のローテーションで毎月変わります。
秋の限定見開き御朱印は幸村公の赤兜。
10月14日~11月25日の限定御朱印で期間内のみ直書きしていただけます。
もう一つの限定見開き御朱印は昌幸公の兜。
手書き期間終了の為、書置きを拝受しました。
まとめ
眞田神社のご案内はいかがでしたでしょうか? 現地に行って気になった事をまとめてみました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
- 眞田神社が上田城跡にあるのは地主に土地を寄付して頂いたから。
- 眞田神社の前進は最後の上田藩主「松平家」を祀る松平神社。
- 民意により真田家。仙石家も合祀することになった。
- 眞田神社と名前が変わったのは、なんと昭和38年。(歴史は浅い)
- 御朱印やおみくじが大人気で行列必至。(早朝がオススメ)
- イベント(桜、紅葉、眞田まつり)時は駐車場が会場になるので要注意。