鹿児島観光でここは外せないと言われる人気観光地「仙巌園」
では「仙巌園」とはどんなところでしょうか?
桜島が見える庭園と思っている人が多いかも知れませんが?実際行ってみるとそれだけではない魅力がいっぱいありました。
この記事では、実際にレンタカーで行ってきたはなはなが以下の内容でまとめています。
- 仙巌園の観光案内
- 仙巌園のアクセス・駐車場情報
- 仙巌園の見どころ・所要時間
歴史あるところなので遠方からでも行きたい人は多いでしょうが、初めて行く人は全部見て回ると思ったより時間がかかるので観光時間を多めにとっておきましょう。
時間がない人でも楽しめるように見どころをピックアップして撮ってきた写真でシェアしますので、鹿児島観光のスケジュールにお役立ていただければ幸いです。
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目次
仙巌園とは?
仙巌園は江戸時代初期の万治元年(1658年)、19代当主島津光久によって築かれた薩摩藩主島津家の別邸です。
御殿は29代忠義の代には一時本邸として、また国内外の要人を招く迎賓館としての役割も果たしました。
その後も歴代当主によって増築され、目前の桜島を築山に錦江湾を池に見立てた庭園は大名庭園の中でも他に類を見ないスケールで、昭和33年(1958)に国の名勝に指定されています。
徳川将軍家に嫁いだ篤姫や海外の要人も足を運んでいることから、NHK大河ドラマの篤姫・西郷どんのロケ地にもなり鹿児島県では一番の人気観光地と言ってもいいでしょう。
幕末には28代当主島津斉彬がこの敷地の一部を使って、西欧諸国のアジア進出に対応し軍事のみならず産業の育成を進め、近代化・工業化を推し進めました。
1865年に竣工した日本最古の石造洋式機械工場「旧集成館機械工場」は、国の重要文化財で仙巌園の一部とともに世界文化遺産(明治日本の産業革命遺産の構成資産)となっています。
現在その建物は博物館施設「尚古集成館」として利用され、島津家800年の歴史や文化が紹介、家宝・ゆかりの品々を見ることができます。
50,000平方メートルの敷地面積をほこる仙巌園には、歴史、文化、自然など様々な見どころがありますが、庭園の他、御殿・尚古集成館・薩摩切子工場と回るのが人気コースです。
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仙巌園の観光案内
仙巌園(庭園・尚古集成館・御殿) | |
42 099 615*16 | |
住所 | 〒892-0871 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1 |
お問い合わせ | 099-247-1551 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 |
年中無休 3月第1日曜日は鹿児島マラソンの為休園 |
入場料 |
庭園・尚古集成館・御殿 大人・高校生以上 1,500円 庭園・尚古集成館 大人・高校生以上 1,000円 |
駐車場 | あり(1回300円) |
所要時間 | 2時間以上 |
備考 |
乳幼児無料 障がい者割引あり(半額) ガイドツアーあり(有料) |
公式サイト | https://www.senganen.jp/ |
※コロナ下で緊急事態宣言に伴い閉園中の場合もありますので公式サイトなどでご確認ください。
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仙巌園のアクセス
鹿児島空港より
距離:所要時間=34km:約40分(姶良IC~国道10号線経由)
❶国道10号線は桜島を眺めながら走る海岸線ですが渋滞多い
溝辺鹿児島空港IC ⇒ 姶良IC
通常料金610円 ETC料金430円(休日割引)
距離:所要時間=45.1km:約60分(県道220~215号経由)
❷絶景を拝める寺山公園に寄る場合は薩摩吉田ICで降りる
溝辺鹿児島空港IC ⇒ 薩摩吉田IC
通常料金840円 ETC料金590円(休日割引)
鹿児島中央駅より
距離:所要時間=6.7km:約20分
桜島フェリーターミナルより
距離:所要時間=3.3km:約10分
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仙巌園の駐車場情報
仙巌園には1回300円の専用駐車場があります。
入場料を払った人は無料でもいいのでは?と思いますが、鹿児島県で一番人気の民間施設なので致し方ないかも?
駐車場は県道沿いと奥に入った所にある2ヶ所で、キャパは合わせても100台程度しかなく土日祝は午前中には満車になってしまうこともあります。
満車の場合は臨時駐車場が別に用意されますので係員の指示に従って駐車しましょう。
はなはなは土曜のお昼頃行きましたが、奥の駐車場が3分の2くらい埋まってました。(満車でなかったのはコロナ下だったからかもしれません)
近くにスタバ・セブン・ジョイフルがありますが、無料だからといってここの駐車場に停めて仙巌園に行くのは倫理的にダメですし、違法なのでやってはいけません。
仙巌園駐車場 | |
42 099 613*26 | |
住所 | 〒892-0871 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1 |
お問い合わせ | 099-247-1551 |
営業時間 | 24時間 |
駐車台数 | 普通車 約100台 |
駐車料金 |
1回300円 1泊 1,000円 |
備考 | 道路沿いと奥の2ヶ所 |
※情報(駐車時間・料金)が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
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仙巌園の歩き方
145年以上の歴史のある薩摩・島津家の家紋は丸に十字紋。
ザビエルが鹿児島を訪れた際に、島津家一族が紋章として「白い十字架」を使用していたことに驚いた、という記録があります。
仙巌園では随所に丸に十字紋が使われており、島津パワーを目の当たりにします。
見ないと後悔する4つのスポット
コロナ下なので入り口では検温・手指消毒・場合によっては人数制限される場合もあります。
みなさん見学はマスク着用でソーシャルディスタンスを守っているの安心して見て回れました。
❶反射炉跡
28代斉彬は欧米列強の艦船から国を守るには大型のカノン砲を並べた砲台要塞が必要と考えます。
石垣は大砲を鋳造するための反射炉の基礎部分で上に登って見学しましょう。
高さ20mもあった反射炉の1/10サイズの縮尺模型が世界遺産オリエンテーションセンターに展示されています。
❷御殿
江戸時代は別邸として、明治には本邸として、また海外の要人を招く迎賓館として使われました。
日本建築に見られる釘隠しが11種類あるそうなので探してみるのも面白いでしょう。
柱は節のない屋久杉が使われているにも鹿児島ならでは。
NHK大河ドラマ「西郷どん」で使用した衣装も展示。
ニコライ2世がロシア皇帝に即位した際、島津家が送った薩摩焼き大壺の複製品。
現品はロシアの博物館に貯蔵されています。
篤姫や幕臣の勝海舟、維新後もロシア皇帝ニコライ2世、英国国王エドワード8世が皇太子時代に訪れています。
池を望む中庭は手入れも行き届いていて美しいです。
池の底にある八角形のくぼみは中国文化(風水)の影響です。
御殿の縁側からは庭園越しに桜島も望める。
賓客と面会するための謁見の間。
カトラリーが並んだテーブルセッティングに薩摩切子がアクセントになっています。
豪華な応接セットですが、床にひかれている段通も中国文化の影響ですね。
薩摩藩は琉球・中国とも交易があり、庭園・御殿もその影響を受けていますので、他の大名庭園では見られないものがあり興味深いです。
❸尚古集成館・別館
ここを見学すると当時の薩摩藩・島津家はどんだけお金持ってたんだ?と思うくらいのパワーを感じます。
尚古集成館は島津家の歴史や南九州の文化を紹介する博物館で日本最古の石造洋式機械工場「旧集成館機械工場」です。
反射炉跡とともに世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産。
隣の別館も忘れずに見学。
ちなみに両館とも内部は写真撮影禁止なので自分の目に焼き付けて下さい。
❹薩摩切子工場
見学時間
- 9:00~10:00
- 10:15~12:00
- 13:00~15:00
- 15:15~16:30
定休日
- 月曜日
- 第3日曜日(祝日の場合は翌日)
奥までは入れませんが、吹きガラスからカット・磨きまで匠の技を間違で見ることができます。
庭園内見どころ紹介
庭園内からは桜島が一望できるので天気の良い日は最高です。
錫門(すずもん)
薩摩には近代化を支えたと言われる錫(スズ)鉱山があり、屋根を瓦ではなくスズで噴いていることからその名が付いています。
江戸時代の正門で藩主とその世継ぎ(嫡男)だけが通ることが許されていました。
西郷どんのロケでも使われた場所は案内板が立てられていますのでシーンを思い出す人もいるでしょう。
正門
明治28年(1895)に29代忠義が建てさせた正門で、瓦にも島津の家紋である丸十紋が随所に散りばめられている。
県道に面していますがここからは出入りできないように道路側に柵が作られています。
園内から門をくぐることは自由にできるので、写真は内と外で撮れます。
御殿前庭
こちらも「西郷どん」で御前相撲のシーンが撮影された。
藩主・島津斉彬(渡辺謙)・篤姫(北川景子)がこの場所から相撲を観戦しました。
当時の桜島は陸続きになる前の本当の島だった頃なのでもう少し小さいかったと思います。
獅子乗大石灯篭
庭園の中で最も大きな灯籠で笠石の大きさはなんと8畳分というスケールの大きさ。
上に乗る獅子は空から飛び降りてきて、頭から突っ込んだ姿でしっぽと後ろ足が天に向かってます。
それでも顔だけは桜島に向いているのでじっくり見て下さい。
鶴灯籠
庭の中央に位置し、鶴が羽を伸ばした姿に見えることから、鶴灯籠と呼ばれています。
28代斉彬がガス灯の実験を行ったと伝わる灯籠で、安政4年(1857)ガスの管を繋ぎ照明としてガスを燃焼させた。
望嶽楼
琉球国王から送られた異国情緒あふれる東屋で、藩主が琉球使節と面談する際に使用されました。
28代斉彬と勝海舟がここで会談をしています。
曲水の庭
昭和34年(1959)に発掘された江戸時代に造られた貴重な曲水の庭で、毎年4月にはここで「曲水の宴」が催されます。
曲水の庭とは平安時代に始まったとされる優雅な宴を行う庭で、上流から流した酒盃が前を通り過ぎないうちに和歌を作り、盃を取り上げて酒をいただくというお上品なお遊びです。
写真の撮り方が悪くわかりにくですが、水路がぐるっと円状に作られています。
石階段
この石段、見覚えのある人もいるかもしれません。
はい西郷どんのロケ現場です。
御庭神社
鶴丸城内や、仙巌園内外にあった13の神社を大正7年(1918)に合祀した神社で、パワースポットとしても注目されていますのでお参りしていこう。
水道橋
大河ドラマ「篤姫」のロケ地で宮崎あおいさんが渡っていたそうですが、紅葉に見とれて橋を撮るのを忘れていましたw
猫神
17代義弘は連れて行った猫の瞳の変化で時刻を読み、戦に役立てたと言われます。
薩摩へ戻った2匹の猫を祀った神社で、猫好きには人気のスポット。
絵馬にも2匹の猫が描かれています。
千尋厳
タテ11メートルの巨岩に刻まれた「千尋巌」の3文字は約3,900人もの人が3ヶ月間かけて刻んだもの。
27代斉興によって造られた失業者向けの公共事業で、今でいうとお金配りおじさんでしょうか?
景勝地の岩に文字を彫るのは日本庭園にはなく中国文化の影響を受けています。
また庭園内の江南竹林も中国の影響です。
世界文化遺産オリエンテーションセンター
斉彬が反射炉の建築に至った経緯・反射炉の構造・仕組み・映像展示もあり興味深い内容になっています。
ここでは世界文化遺産の理解を深めることができますので時間があったら立ち寄ってみよう(入場無料)
中央には反射炉の復元模型(1/10サイズ)が展示。
ランチ・スイーツ・お土産
松風軒
園内の一番高台にあるレストランでがっつり食べるならここがベストでしょう。
近くにある桜花亭はここよりも高級路線で少しお値段も高めの設定です。
黒豚カツ御膳 1,780円
環八しゃぶ御膳 1,780円
景色も最高で美味しかったです。
ランチ 11:00~15:00
※オーターストップ 14:30
席数 280席
仙巌園茶寮
お茶と甘味で一息、心やわらぐ和風カフェ
両棒餅屋
2本の串がささった一口大のお餅で、江戸時代より愛されてきました。
仙巌園ブランドショップ
世界に誇る鹿児島の伝統美がここにそろう。
薩摩切子の美しさにうっとり。
薩摩切子は斉彬が海外との交易品とするために生み出したもので、幻の工芸品と言われるだけあって少々値が張ります。
薩摩切子の大皿:352,000円
お一ついかがでしょうか?
土産処 島津のれん
島津家と薩摩にゆかりの深い銘菓・名品が取りそろい、ここでしか買えない焼酎や紅茶が手に入る。
土産処 薩摩のれん
鹿児島のお菓子や民芸品を数多く取り揃えています。
その他のスポット
磯工芸館
島津薩摩切子ギャラリーショップ磯工芸館は、薩摩切子の製造工場に隣接する、島津薩摩切子の直営店。
仙巌園ブランドショップに置いてない薩摩切子もあって、こちらは小さいぐい呑から超高級品まで幅が広いです。
鶴嶺神社(つるがねじんじゃ)
仙巌園の駐車場から入場口に歩いていく途中にあります。
島津氏初代忠久公以降の歴代当主とその家族、及び分家筋の玉里家歴代当主とその家族を祀る。
御朱印は仙巌園の入場受付で書き置きをいたたけるとの書き込みを見ましたが確認していません。
スターバックス鹿児島仙巌園店
まあおしゃれなスタバですことw
駐車場に戻る前にテイクアウトいっとく?
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仙巌園の所要時間
駐車場に到着したのは13時頃で、コロナ下ということもあってか土曜にもかかわらず半分くらい空いてました。
その後すぐ園内の松風軒さんでランチをしてから、庭園内散策・反射炉跡・御殿とまわりお土産チョイスとスイーツ休憩。
尚古集成館・別館・薩摩切子工場と一通り回って結構歩いたと思いますが、はなはなはほとんどの場所を見て回ってランチの時間含めて滞在時間は3時間半でした。
さすがにスタバに立ち寄る時間までありませんでしたが、テイクアウトして駐車場に向かってもいいでしょう。
記事内の見ないと後悔する4つのスポットだけなら1時間半あれば回れますが、その途中の庭園内スポットや桜島がきれいに見えるスポットに立ち寄ったり写真撮影なり絶対するのでやっぱり最低でも2時間は欲しいと思いました。
ランチはしなくてもスイーツ休憩したり、お土産選びなどの時間も楽しみの1つですので、スバリ初めていく人は3時間見ておきましょう。
こんな間近で桜島を見ていると絶対渡りたくなりますよね。
桜島に関してはこちらの記事を参考にどうぞ
関連記事 「桜島フェリーを完全解説 乗り方 楽しみ方 乗船時間15分のクルージング」
関連記事 「車・レンタカーで効率よく回る桜島観光 おすすめスポットの駐車場・所要時間も」
仙巌園のご案内はいかがでしたでしょうか?
最後に現地に行って気になった事をまとめてみました。
まとめ
- 仙巌園は薩摩藩島津家の御殿と庭園と世界文化遺産が見学できる
- 鹿児島空港からは車で40分くらい
- 駐車場は100台くらいで満車になることも多い
- 初めていく人は最低でも2~3時間はほしい
- 大河ドラマ、西郷どん・篤姫のロケ地
- 桜島の撮影は逆光とならない午後からがおすすめ
最後までお付き合いいただきありがとうございました。この記事が気に入っていただけましたら、はなはなの励みになりますので、ポチッとシェアしていただけると幸いです。