「木曽路はすべて山の中である」で書き出される、馬籠で生まれた島崎藤村によって書かれた小説「夜明け前」
小説には昔の木曽路や馬籠の様子が詳しく描写され、この辺りの地名も多く登場するので読んだ人はもちろん楽しまます。
しかし読んでない人は、、、「安心してください、たのしめますよ!」
この記事ではマイカーで馬籠宿に行ってきたはなはなが、以下の内容でまとめています。
- 馬籠宿ってどんなとこ?島崎藤村との関係は?
- 馬籠宿の観光所要時間はどれくらい?
- 馬籠宿の駐車場・アクセスをおしえて(別記事)
- 馬籠宿の見どころ おすすめスポットはどこ?
- 近くのおすすめスポットもおしえて
この記事を読めば、初めて行く人でも駐車場探しに困らず効率よく観光ができるでしょう。
現地で撮ってきた写真たっぷりで見どころやおすすめスポットをピックアップしていますので、ぜったい行きたいな~と思っていただけると思います。
江戸期より多くの旅人が歩いた中山道「馬籠宿」岐阜観光のスケジュールに加えてみてくださいね。
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目次
馬籠宿とは?島崎藤村との関係は?
馬籠宿は中山道43番目の宿場で、木曽11宿の一番南(美濃側)の宿場町です。
宿場全体が傾斜地にあり、石畳が敷かれた坂の両側に懐かしい町並みが600mくらい続いています。
島崎藤村ゆかりの地として知られており、本陣は島崎藤村の生家で記念館になっています。
明治28年(1895)と大正4年(1915)の火災により、古い町並みは石畳と枡形以外すべて消失しており、妻籠宿とは異なり伝統的建造物保存地区には指定されていません。
そのぶん町並みの規制が少ないので、お土産屋さん・飲食店・カフェ・スィーツ・食べ歩きできる店も多く、散策が楽しめる宿場町なのです。
実は馬籠はちょっと前まで妻籠と同じ長野県だったんです。
平成17に法律が施行され全国の市町村が引っ付きまくった平成の大合併の時に、なんと岐阜県中津川市と合併したんです。
ウィキペディアで島崎藤村を調べると、信州木曾の中山道馬籠(現在の岐阜県中津川市馬籠)生まれ。と書いてあります。
長野県が成立したのは明治9年なので、藤村が生まれた明治5年はまだ信州でした。
ちなみに、夜明け前では「中津川」という言葉が数多く登場し、序章では「あの山の向うが中津川だよ。美濃はよい国だねえ」と記しています。
コロナ前のインバウンド需要があったころは、観光客の6割が外国人だったというから驚きです。
なんでも外国人はサムライ・ショーグンの時代が好きで、馬籠宿⇔妻籠宿を歩くために来るのだそうです。
ネットで調べたら、馬籠峠を越えた外国人観光客は10年前の5倍以上となっていて、2018年には3万人を超えたといいます。
岐阜県中津川市といえば現在リニアの駅を作っていますので、開業したら外国人ででえらいこっちゃになるでしょう。
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馬籠宿の観光情報
馬籠宿に訪れる人の多くが車で来ています。
山間にあるので交通の便が良くないというのも理由の一つですが、多くの観光客は妻籠宿とセットで観光を考えているため車の方が便利がいいからなのです。
はなはなも、ここを訪れる時は必ず妻籠にも行きますが、何回も来ているので駐車場を含めだいたいのパターンができています。
来る方向も違いうだろうし観光スタイルは人それぞれなのでいいのですが、助言するなら自分にあっているゆっくりしたい方を後回しにした方がいいと思います。
あと馬籠宿と妻籠宿は別物だと思って観光した方がいいです。
- 馬籠宿は古い感じの町並の中で令和の観光ができる
- 妻籠宿は江戸時代の町並の中で昭和の観光ができる
まあ、難しい話は抜きにして、欲しいものがあったら買う。食べたいものがあったら食べるのが一番楽めます。
馬籠宿の基本情報
馬籠宿 | |
178 383 703*41 | |
住所 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠4300-1 |
お問い合わせ | 0573-69-2336(馬籠観光協会) |
観光時間 |
|
定休日 | 各店舗営業は不定休 |
駐車場 | 無料駐車場数か所あり |
観光所要時間 | 約1時間(飲食のぞく) |
備考 |
|
公式サイト | 馬籠観光協会 |
馬籠宿の観光所要時間
今回はなはなは10:50~12:50の約2時間ほど滞在しました。
初訪ではないので有料の藤村記念館には寄っていませんが、町歩き・お昼ご飯・お土産選びの合計時間です。
馬籠宿は一度大火災で焼失しているので妻籠宿とくらべると歴史的に見るものは少ないのですが、その分いろいろなお店が充実しています。
実際のところ町歩きだけだったら下入口から展望台まで40分くらいで往復できると思います。
ちなみに到着が10:50分と遅くなったのは、一つ前の落合宿から続く「落合の石畳」に寄っていたからです。
お店も何もなく見て回るだけですので所要時間は30分くらいです。
詳細は下記の駐車場の・アクセスの記事に書いていますが、中津川ICから来る人は馬籠宿へ行く通り道にあるので時間のある人はちょっと寄ってもいいでしょう。
馬籠宿の駐車場・アクセス
馬籠宿の駐車場は一部を除き無料になっています。
ですので、いつも無料の観光しやすい駐車場から埋まっていきます。
馬籠宿は坂の途中にある宿場なので、駐車場も坂の上と下に分かれてそれぞれ数か所あるのがやっかいです。
初めて訪れる人にとっては、どの駐車場が便利なのかわからず坂の上に行くべきか下に行くべきか迷ってしまうでしょう。
詳しくは別記事でまとめていますのでアクセスと合わせて参考にしてくださいね。
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馬籠宿の見どころ おすすめスポットMAP
見どころ おすすめスポットはいっぱいありますが、わかりやすいように坂の下から順番にご案内します。
- そば処 まごめや
- 馬籠館 本館
- 白木屋
- HillBilly Coffee Company
- 枡形・水車屋・常夜灯
- 清水屋 資料館
- ますや
- 川上屋 馬籠店
- 四方木屋
- 藤村記念館
- 馬籠観光案内所
- 大黒屋
- 馬籠脇本陣史料館
- 中井筒屋
- 恵盛庵
- 馬籠宿 高札場跡
- 馬籠 陣場上展望台
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馬籠宿の見どころ おすすめスポット詳細
①そば処 まごめや
馬籠宿では比較的新しいお店で、ヒノキを使った大空間にテーブルが並んでいます。
おそらく飲食のキャパは馬籠宿で一番大きいと思うので、観光客多い日でもそんなに待たずに入れるでしょう。
どこも行列ができている日はのぞいてみてください。
②馬籠館
馬籠館さんはキャパの大きい無料駐車場が隣接しているので毎回お世話になっています。
馬籠宿の下入口に一番近くて便利がいいのです。
人気駐車場なのでゴールデンウィーク・お盆・紅葉シーズンなどの繁忙期はもちろんのこと、通常の土日祝も一番早く満車になるでしょう。
旧中山道をはさんで別館があり馬籠最大規模のお土産屋さんになっています。
隣接のそば処 まごめやさんとは同じ経営ですが、駐車場に停めたからといって食事をしなくてはいけないとか、お土産を買わなくてはいけないとがありません。
完全無料駐車場なのでご安心を。
それでも訪れた時には帰りに毎回何か買って帰ります。
その理由は、特にお酒の種類が多く瓶が重たいので駐車場が隣にあると非常に便利なのです。
③白木屋
五平餅といえは平らなわらじ型を想像する人が多いかもしれませんが、馬籠の五平餅はだんご型です。
白木屋さんの五平餅は代々受け継がれる秘伝のタレで今も昔も激うまで、1本150円はお財布にも優しい。
ちなみに白木屋さんは宿もやっているので泊まることもできます。
店舗は妻籠宿の下入口にあるので来るとまず五平餅を一本なのですが、今日はお腹が空いていたので蕎麦と五平餅のセットを注文。
④HillBilly Coffee Company
前に来たときはなかったと思いますが、おしゃれなコーヒー屋さんができていました。
一杯ごとに豆を挽いてくれるのでコーヒーカップ片手に座っていただくのもよろしい。
店内の席数は少なめなのでテイクアウトで町歩きも絵になりそう。
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⑤桝形・水車小屋・常夜灯
枡形の看板に気付きましたか?
枡形とは? 江戸初期に作られた宿場は要塞の役割もあり、敵の侵入をふせぐ目的で宿場の出口と入口の2ヶ所を90度曲げた場所です。
小屋の中に入るとわかりますが、この水車実際に発電してるんです。
馬籠宿の人気スポットで、観光客は下から上から前から激写しています。
枡形と水車小屋と常夜灯のコラボが良い感じ。
⑥清水屋資料館
清水屋は島崎藤村の作品「嵐」にでてくる「森さん」=原一平さんの家です。
島崎藤村の
- 書簡、掛軸、写真
- 文書、書画、九谷、伊万里、唐津などの陶磁器
- 輪島の漆器類
- 馬籠の生活文化史ともいえる数々の遺品
が2階の資料館に展示してあります。
いや~ここ凄いです。なんでも鑑定団に来ていただきたいw
清水屋資料館
〒508-0502
岐阜県中津川市馬籠4282
☎ 0573-69-2558
営業時間 4月~11月
8:00~17:00
12月~3月
8:30~16:30
定休日 不定休
入館料 大人300円 学生100円
Webサイト 馬籠観光協会
⑦ますや
外観も店内も昔ながらの蕎麦屋さんで、囲炉裏を囲んだ座敷もあって落ち着けます。
五平餅とセットのランチや定食もあるのでガッツリ食べたい人は要チェック。
⑧川上屋 馬籠店
創業元治元年(1864)老舗中津川川上屋といえば栗きんとんですよね。
もちろんお土産にも喜ばれます。
⑨茶房 四方木屋(よもぎや)
四方木屋(よもぎや)とはこじゃれた名前と思ったら藤村命名なのだとか。
約100年前からある回廊作りの家を改装して藤村の末裔が経営中。
赤のれんがすてきな古民家カフェ・甘味処です。
⑩藤村記念館
島崎藤村の生家・本陣跡が記念館になっています。
藤村の祖先は馬籠を開拓、宿駅として整備し代々本陣・庄屋・問屋を兼ねた旧家でした。
名前は聞いたことがあるが、どんな小説を書いた人なのかわからないという人が多いと思います。
はなはなも初めはそうでした。
父の島崎正樹は17代当主で平田派国学者で、父をモデルとした歴史小説の大作「夜明け前」が知られています。
この作品は「木曽路はすべて山の中である」という有名な書き出しで始まり、青山半蔵(父)の生きざまが描かれています。
ちょうど昨年の大河「晴天を衝け」の江戸後期から明治にかけての出来事が絡んできますのでその時代が好きな人はすんなり読めるでしょう。
藤村記念館
〒508-0502
岐阜県中津川市馬籠4256-1
☎ 0573-69-2047
営業時間 4月~11月
9:00~17:00
12月~3月
9:00~16:00
定休日 12月~2月の毎週水曜日
入館料 大人500円 学生400円 小中学生100円
Webサイト 馬籠観光協会
⑪馬籠観光案内所
はなはなはどこに行ってもだいたい観光案内所に立ち寄るんですが、きれいに立て替えられて休憩所も作ってありました。
トイレがあるのもありがたいんですが、いろいろなパンフレットが置いてあってその県の情報収集ができるのです。
馬籠⇔妻籠の完歩証明書を300円販売しています。
やり方は、300円で購入して、妻籠まで歩いて観光案内所でハンコをもらう。
逆に、妻籠で購入して歩いて来た人はここでハンコをもらいます。
期間限定でつるし雛がかざってあって豪華です。
ただの可愛い飾りではなく、ひな人形の代わりなので可愛い娘がすくすく育つようにそれぞれにちゃ~んと意味があるそうです。
⑫大黒屋
小説に登場する名物「栗おこわ」が食べられますが、甘味も充実しています。
藤村生家の本陣のとなりで、初恋の人「おゆう」(妻籠の脇本陣林家に嫁ぐ)さんの生家でした。
大黒屋の当主が幕末から約40年間に渡り日記を付けていたため、晩年藤村が借り受け「夜明け前」の参考資料にしました。
当時の中山道木曽路の詳しい描写はここからきていたのですね。
民芸品コーナー併設ですてきな品々がいっぱい。
頭に百万両貼り付けた猫が欲しいですw
飲食しなくてもお土産選びに立ち寄るのもOK。
⑬馬籠脇本陣史料館
馬籠脇本陣資料館は当時の最高位の者が使用した上段の間を復元し、使用していた家財・什器・被服類を展示し、江戸期の木曽路の文化や制度を紹介しています。
馬籠脇本陣史料館
〒508-0502
岐阜県中津川市馬籠4253-1
☎ 0573-69-2108
営業時間 9:00~17:00
定休日 不定休
入館料 大人300円 学生100円
Webサイト 馬籠観光協会
⑭中井筒屋
馬籠で45年も蕎麦屋を営業しており、メニューも五平餅と各種蕎麦のみというこだわりよう。
店とのれんをリニューアルして中もとてもきれいです。
座敷もあるので高齢者や小さな子供がいても大丈夫。
⑮恵盛庵
旧中山道の道標の脇に建つ建物といい中の雰囲気といい、落ち着ける蕎麦屋さんです。
蕎麦は手打ちの不揃いでコシのある麺が人気でリピーターも多い。
馬籠宿の上入口のところにあり、上の駐車場からも近いので並んでいる人をよく見かけます。
⑯馬籠宿 高札場跡
高札場は江戸幕府や諸藩が重要度の高い禁令を立札にして掲示したものです。
高札場っていうくらいだから高い位置にあります。
昔の人って目がよかったんですね~「亭」「奉行」しか見えませんがw
⑰馬籠 陣場上展望台
馬籠宿の上入口から100mほど上がれば展望台なので、馬籠宿観光の締めとしては最高の場所ではないでしょうか?
ちなみに下入口からは700mも上がってきたことになりますが、帰りはずっと下りなので楽ですよ。
この日は天気が悪く恵那山は見えませんでしたが、ベンチがあるので気持ちいい風にあたりながら休憩できます。
別の日に撮ったものですが、日本百名山の一つ「恵那山」がくっきり見えます。
恵那山の向こう側が伊那谷になりますので、なぜ中山道が伊那谷を通らなかったのかがわかるような気がします。
現在の中央道みたいに恵那山トンネル一本でバーンと飯田に抜けるようにトンネルを掘れるわけではありませんからね。
展望台は24時間入れるので星空観測には最適だったりします。
なせなら、ここは日本で「星がもっとも輝いて見える場所」第1位に認定された長野県阿智村から直線距離で15kmのところにあるからです。
まあ標高はじゃっかん違いますが、それなりの星空は見えると思います。
馬籠宿の見どころやおすすめスポットをいくつか紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
なんだか、大好きな蕎麦ばかり紹介しちゃってすいません。
信州といえば蕎麦ですよね。あっ今は美濃になったんだ。
その他にも、飛騨牛にぎり・おやき・五平餅・ぬれおかき・焼き山栗・栗きんとんソフトクリームなど紹介しきれないお店がいっぱい集まってますので、散策だけでお腹がいっぱいになってしまうかも知れません。
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近くのおすすめ観光スポット
妻籠宿
距離:所要時間=8.9km:約20分
奈良井宿
距離:所要時間=70.7km:約80分
まとめ:馬籠宿に行くと妻籠宿に行きたくなる
馬籠宿や島崎藤村は岐阜県の貴重な宝だと思います。
ひょっとしたら「夜明け前」を読んでみたくなったのではないでしょうか?
序章には中山道・木曽路・宿場の街道の様子が江戸後期から明治にかけて詳しく書かれていますので、馬籠を訪れた人ならすんなり入っていけると思います。
また藤村記念館を訪れた人なら妻籠宿へも行きたくなりましたよね。
はい。初めから行く予定だったあなたが正解です。
妻籠宿にも藤村ゆかりの場所がいっぱいありますので、ぜひ多くの人に馬籠宿と妻籠宿を訪れてもらいたいです。
リニアが開業したら間違いなく混みます。国内外から人が押し寄せますので今のうちが狙い目ですよ。
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