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世界遺産

中城城跡の見どころは? アクセス 駐車場 観光のコツまとめ

更新日:


今回訪れた世界遺産「中城城跡」

あなたは何と読みました? ちゃんと読めた方は沖縄県民、もしくは沖縄マニアかお城マニアかも知れません。

正解は中城城跡=「なかぐすくじょうあと」と読み、沖縄では城=グスクと読む場合が多いです。

世界遺産であり、日本100名城にも選ばれ沖縄では押さえておきたい人気観光地の中城城なのです。

アクセスは沖縄高速道路の北中城ICで降りますが、もうちゃんと読めますよね? きたなかグスクインターチェンジとすらっと言えれば、同行者から一目置かれること間違い有りません。

この記事では中城城跡の観光のコツ、見どころ、回り方、風景など現地レポしていますので、行く予定の人は何かと参考になると思いますし、まだ行っていない人も行った気分になれるでしょう。

アクセス、駐車場情報、観光案内、混雑状況など撮って来た写真でシェアします。皆さまの旅に少しでもお役に立てれば幸いです。

 

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中城城跡とは?

沖縄県中頭郡北中城村、沖縄本島東海岸の中城湾に面した標高160mの高台にある、北東から南西に長く築かれた城。

沖縄本島のちょうどくびれた部分にあり付近では一番高い丘陵地に築かれているため、西に東シナ海、東に太平洋から知念半島、さらには洋上の島々まで見渡せる。

はっきりとした年代は不明ですが、先中城按司(さちなかぐすくあじ)によって築かれ、1440年城主となった護佐丸(ごさまる)が北の郭と三の郭の増築し現在の規模になったといわれています。

6つの郭から成る連郭式の山城で、当時300ほどあった沖縄のグスクの中で戦火を免れ最も築城時の面影が残されているグスクなのです。

日本本土には見られない美しい曲線を描く城壁とアーチ型の門は当時の建築技術の高さを物語っています。

その証拠に、1853年、黒船でペリー提督一行が沖縄に立ち寄った際、中城城を測量し石造建築を称賛した記録が残されています。

中城城=護佐丸のグスク(城)として知られている護佐丸は、地元沖縄県中城村のマスコットキャラクターにもなっており、、琉球王の側近にして名築城家であり地元の英雄なのです。

1972年(昭和47)に国の史跡に指定。

2000年(平成12年)11月、首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録(登録名称は中城城跡)

2006年(平成18年)4月6日、日本100名城(99番)に選定。

 

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中城城跡のアクセス

那覇空港付近のレンタカー会社より

沖縄自動車道
「豊見城・名嘉地IC」から「西原JCT」で沖縄自動車道へ合流し「北中城IC」まで

距離:所要時間
30.5km:約40分

高速料金
270円(普通車)

 

パーキングアリア情報
中城PA(上り線・下り線)

場所
西原ICと北中城ICの間

売店営業時間
8:00~20:00

 

高速道路の注意点

沖縄自動車道は那覇ICから許田ICまでですが、那覇空港とは直結していません。

那覇空港から那覇ICへの市内中心部を通る一般道ルートは一年を通して混雑・渋滞していますのでおすすめしません。

レンタカー会社が多く集まる那覇空港東南部からは、国道331号線の豊見城・名嘉地ICから那覇空港連絡道に入り西原JCTで沖縄自動車道に合流がおすすめ。

対面通行の連絡道は最高速度60km、沖縄自動車道は最高速度80kmで、覆面パトカーも多いので楽しい旅を過ごす為にも制限速度は必ず守りましょう。

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※全日、現金・ETC共に割引が適用されます。

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勝連城跡より

県道20号の海沿いを走るルート

距離・所要時間:14km・約25分

 

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中城城跡の駐車場情報

中城城跡には専用駐車場が用意されておりキャパ50台あるので、GW・お盆などのハイシーズン以外は駐車に困ることはなさそうです。

北中城ICを降りて県道146号を東に進むと大きく道路標識と案内板あるので見落とす事はないでしょう。

はなはなは日曜日の9:00頃の到着で駐車場は10台くらい停まっており、帰る時も10台くらいでした。


マップコード

 33 411 799*40

住所
〒901-2314
沖縄県中頭郡北中城村大城511

電話
098-935-5719

駐車料金
無料

駐車台数
約50台

営業時間
5月~9月・8:30~18:30
10月~4月・8:30~17:30

車高制限
なし

※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。

 

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中城城跡の観光情報

マップコード

 33 411 554*52

住所(史跡跡)
〒901-2402
沖縄県中頭郡中城村泊1258


098-935-5719

営業時間
5月~9月・8:30~18:00
10月~4月・8:30~17:00

入場料金
大人 400円
中高生 300円
小学生 200円

定休日
年中無休

所要時間
約1時間

利用案内

  • 1名より無料ガイド有り(約1時間)希望日の10日前までに申し込み
  • バリアフリーではありませんので車イス・ベビーカー不可
  • ペット不可(介助犬は可)

 

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中城城跡の歩き方

グスク入り口まではカートで移動

駐車場から距離にして200mほど、歩くこと数分で料金所に到着です。

世界遺産だと言うのにプレハブ2階建てとはちょっとびっくりしましたが、まだまだ整備途中なのでやがて立派な建物に変わることでしょう。

 

中城城跡は東西に500mほどの長さがあり、チケット売り場の東の端からグスク入り口の西の端まで無料のカートで送ってもらえます。

正規順路は一番奥の正門からこちらの裏門まで戻ってくる形になります。

混雑時は順番待ちですが、2台でピストン輸送するので待ち人数が少なければ歩くよりは早く正門に行けると思います。

 

フロントにGOSAMARUのステッカーが貼られたカートは6人乗りで運転手さんを除けば一度に5人しか乗れませんので、GW・お盆などのハイシーズンはカオス状態なのでしょうか?

混雑してカート待ちの行列ができている状態を想像できませんが、はなはなは到着が朝早かったおかげで待ち時間無しで乗ることができました。

順路通り観光するにはカートに乗った方が良いのですが、あまりに混雑している場合はあきらめて逆ルートで裏門から見学した方が時間のロスが無いでしょう。

参考までに、道はきれいに舗装されていますが、ず~っと登り坂でこれ高齢者や子供たちが500m歩くのはきついんじゃないかと思いました。

まとめると混雑時で無料カートの乗車に時間がかかる場合は

  1. 時間がかかってもカートの順番を待つ
  2. 歩いて500m先の正門まで行く
  3. 近くの裏門から逆ルートで観光

 

あっと言う間にカートの終点に到着。世界遺産の石標の前でまずは記念撮影。

 

廃墟の中城高原ホテル

グスクの西側にはすごい廃墟が広がっています。

この巨大なコンクリートむき出しの建築物は中城高原ホテル跡で、世界遺産の隣の負の遺産です。

沖縄海洋博の開催が決定した1970年代前半に建設が開始され、同博覧会開催の1975年に開業を予定していたが、1972年の沖縄本土復帰前に建設会社の倒産で廃業に追い込まれた。

また沖縄本土復帰に伴い、アクセス道路が文化財保護区域に指定されたことから、建設途中のまま工事が中断し45年以上放置されたまま廃墟と化している。

民間と行政の板挟みにあった経緯のあるホテルで、取り壊しでも長年揉めていたようです。

老朽化で立ち入り禁止が続く中、今年ようやく解体工事決定し、ようやく次の一歩を踏み出した感じはあります。

観光客にも見栄えが良くないのですが、2020年3月には解体終了で無くなってしまうようです。

 

正門南広場

カートで標高の高いところまで送ってもらったので景色は最高!と言いたいのですが残念ながらちょっと曇ってますね。

正門南側の広場からは中城湾と太平洋が一望でき、南東方向には知念半島が見えるのであの先端が斎場御嶽になります。

天気の良い日なら琉球の祖神、ニライカナイからやってきた「アマミキヨ」が降り立った島、神の島と呼ばれる久高島も望めます。

この景色ほんとにいいのです。海風が気持ちよく、芝生の上に腰を降ろしたらずっと座っていたい気持ちになります。

 

左側に正門の矢印があるのでそこから入っていきます。

 

カンジャーガマ

正面のくり抜かれた穴は「カンジャーガマ」よ呼ばれる鍛冶を行っていた場所。

護佐丸が武器を作っていたとの話が残されている。

 

正門

正門と言っても高さや幅はなく防御重視であり、上はアーチ型ではなく見張り、攻撃用の櫓が建てられていた。

 

正門前の石垣もこの高さでは攻略不可能。

 

ここからの景色は城壁の高さ長さなど見てもお城ファンを唸らせるもので、人工物の多い首里城より好きという人もいるほどです。

 

西の郭

正門から続く西の郭は兵馬、銃火器、弓、槍等の戦いの訓練をしたとされ、一番広い一の郭の側面に沿って造られており長さが東西に120m、幅30~40mある。

石垣の高さは約15mあり、正門を入ってきた敵を圧倒させる目的もあった。

14世紀に築城された城でこれだけの規模と高さの石垣が残っているのは日本ではここだけではないかと言われている。

 

順路は西の郭から南の郭へ正門を見下ろすように石段を上る。

 

南の郭

正門から石段を上がった高台にある南の郭は、グスクの中で最も神聖な場所とされ八つの拝所が集まっています。

南の郭の入口は当時はアーチ型の門でしたが、沖縄戦の艦砲射撃が直撃して上部が吹き飛び今はありません。

首里城へ向いている首里遙拝所、斎場御嶽にもある神の島に向いている久高島遥拝所、雨乞いの御嶽がある。

 

南の郭は神聖な場所であるため植物が生い茂り最も自然豊かな場所。

 

鉄砲伝来は種子島より早い

南の郭の城壁は正門に隣接している為、防御の郭として機能していたとされ、拝所と防御の郭という二面がありました。

南の郭では銅製の玉が出土しており、驚くべき事は種子島に鉄砲が伝来した1543年より150年以上も前に中城城には銃火器が存在していたと考えられています。

恐るべし琉球王国。

 

一の郭

南の郭からアーチ門でつながっている。

 

グスク内で一番広い一の郭には正殿が建てられて政務を執り行っていました。

護佐丸が滅ぼされてからは正殿を改築し、中城間切番所を設置によりグスクとしての機能は失いました。

※間切番所とは王府(首里)からの指示を受け村人を管理する役場のようなものです。

 

一の郭全体を見ると平坦ではなく高さが異なっている。一番高くなっている

明治15年には間切番所の一部を中城小学校として開校。

明治41年からは中村村役場として使われますが、先の沖縄戦で焼失しました。

 

ちょっとした展望台が作られており唯一城壁の上に登れる場所になる。

観光用ではなく当時から作られており、城外の様子をここから見ていた。

 

一の郭北東城壁は中城城で一番標高が高く、石垣に登れば360度見渡すことができる。

 

石垣の曲線美

城壁は一直線に積んだほうが簡単そうではあるが、本土とは異なり曲線で構成され高度な技術が使われている。

よく見ると城壁の一番外側、真ん中、内側と三段構成であることが分かり、ラインも幅も異なる。

 

城壁は琉球独特のものではあるが、どことなく万里の頂上を彷彿とさせるものを感じる。

それは基本的な石切、石積み等の技術が中国から伝わったためである。

築城時の室町時代は、本土ではまだ石積みの技術がなく200年は先を行っていたとの事。

 

内側の一段下から城壁にそって歩けるようになっているが、城壁の外側は崖で危険なので絶対登らないように。

 

二の郭

一の郭からアーチ門でつながっている二の郭は、城主の家族やここで働く女性が暮らしていた。

一の郭と二の郭の石積み技法は、布積みと言われ四角い石をブロック状に積み重ねてある。

中央は日露戦争で戦士した地元住民のために大正4年に建てられた忠魂碑。

 

二の郭北東城壁は曲線が最も美しく、左右の折れ曲がったウイング形状は黒部タムを彷彿させる。

石垣の高さは首里城にも劣らないものがあり、四角く加工された石を積む布積み。

 

三の郭

護佐丸によって増築されたもので、二の郭とは城壁の積み方が異なる。

 

一の郭、二の郭と比べると石垣内の面積は一番小さいが、城を守る兵士の詰所があったとされる。

主に北側の井戸と裏門を守る防御の郭だった。

 

三の郭は二の郭からは門で通り抜けるようにはできておらず、北の郭から急な石段でつながっている。

 

三の郭北東城壁は建造が一番新しい。

新城(ミーグスク)とも呼ばれ、石積み技法も最も進化した相方積み(亀甲乱れ積み)によって築かれている。

 

北の郭

護佐丸が築城した三の郭と北の郭に見られる相方積みとそれ以前の布積みが同時に見られるのは、沖縄の300余りあるグスクの中でここだけである。

 

護佐丸により真ん中にある井戸を守るため、取り囲むように増築された北の郭

三の郭と同じく石を多角形に加工し噛み合せた相方積みで造られている。

 

10mほど深く掘られた井戸に降りる石段。

 

大井戸(ウフガー)は長期の籠城にも耐えられるように城郭内に生活用水を確保した。

 

ペリー提督も称賛の裏門

正門とは反対側の東に向かって建てられている。

 

日本に開国を迫ったペリー提督が1853年5月に沖縄本島を訪れ、城壁やエジプト式と評したアーチの門の精巧さに驚嘆し報告文を書いている。

そう言われて見ると、アーチ部分の左右の石がバランスをとって、上から押さえつける事によって強度を保っている。

沖縄のグスクの中で最も城壁が残り規模の大きい中城城跡のご案内はいかがでしたでしょうか?

建物こそありませんが、城壁のみでも琉球王国の繁栄を物語るには足りるものでしょう。

現地に行って気になった事をまとめてみました。

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まとめ

  • 観光順路は入場口からは一番奥の正門から
  • 無料カートで正門まで送迎してもらえるが、混雑時は徒歩で行くか出口になる裏門から入る
  • 高台にあるので東シナ海や太平洋が望め、天気の良い日にがベスト
  • 城壁の曲線美と石の積み方に注目
  • 護佐丸が作った三の郭、北の郭は一番新しく高度な積み方
  • ペリー提督が訪れている
  • ガイドは無料だが予約が必要

 

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