JR京都駅から一番近い世界遺産「東寺」は、駅のホームからも日本一の高さを誇る五重のと塔を見ることができます。
駅近でアクセスも良いこともあり、1年を通して観光客も多く、広い境内は、空海(弘法大師)の寺としても人気を集めています。
また東寺は、京都でも指折りの桜の名所になっており、夜間ライトアップも行われる事から人気のお花見スポットにもなっています。
そんな東寺の桜の季節に混雑覚悟で車で行ってきましたので、この記事では広い境内の見どころ・回り方・御朱印・お参りしたい場所などご案内します。
例によってアクセス、駐車場情報、参拝案内、混雑状況など撮って来た写真でシェアします。皆さまの旅に少しでもお役に立てれば幸いです。
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東寺とは?
東寺(とうじ)は京都市南区九条町にある、およそ1200年前に桓武天皇により建立された国営の寺院です。
桓武天皇は平安京遷都のおり鎮護のため、平安京中央を南北に走る朱雀大路の南端の羅城門から左右対称に東寺と西寺を建立しました。
現在は東寺だけが残り平安京の唯一の遺構として歴史的価値も高く、1994年に世界遺産登録されています。
桓武天皇の後に即位した嵯峨天皇は、唐で密教を学んで帰国した空海(弘法大師)に東寺を託し、日本初の密教寺院・真言宗総本山となり現在も真言密教の根本道場として厚い信仰を集めています。
宗教法人としての登録名は13世紀頃から使われた「教王護国寺」となっていますが、「東寺」は通称・俗称ではなく創建時から使われていた正式名称である記録が残っており、現在も寺院的にも一般的にも東寺と呼ばれています。
空海は伽藍・講堂・五重塔の建立を手掛け、現在の東寺の姿は空海によって作られたものと言えます。
鎌倉時代には空海の坐像(秘仏)が作られ、空海の住房だった御影堂(国宝)で法要が営まれるようになりました。
東寺でも「東寺に来られたらまず御影堂にお参り下さい」とアナウンスされており、弘法大師の寺であるゆえに御影堂の参拝は忘れずにしたいものです。
お遍路さんを行っている人にとっては高野山・東寺は聖地であることは言うまでもありません。
密教(真言宗)とは?
密教(真言宗)ってなに?
よく心の大きい人・広い人・少々の事では怒らない人を「悟りを開いた人」などと揶揄しますが、簡単にいうとその教えが密教なのです。
密教は、いま生きているうちに成仏できる可能性があると考えているお教えです。他の仏教ではかなり長い時間がかかるとされています。
密教では真言宗開祖「弘法大師」が説いているように、精進すれば誰でも仏となれる可能性が拓けるのです。
精進とは仏様の境地・悟りを得ることに他ならず、仏様を感じる事です。
それは家・お寺で拝む事や御本尊様をお参りする事で日々精進の繰り返しが仏様を実感することになります。
密教はあきらめない、投げ出さない、逃げ出さない教えがあり自分の可能性を信じ試す事が仏になれる事につながるのです。
自分の中にそれを目覚めさせるための精進が仏道修行ということになります。
その一つが弘法大師修行の地、四国八十八か所霊場巡り(お遍路さん)であります。
自己を見直す修行の場所として多くの人が巡礼を行っており、八十八か所を巡った達成感など人気の秘密がそこにはあります。
巡礼者か被る笠の文字「同行二人(どうぎょうににん)」には 弘法大師と常にともにあるという意があり、巡礼心を駆り立てます。
お遍路さん
我が家の床の間に飾ってある「四国八十八ヶ所巡拝御宝印譜」を掛け軸にしてもらいました。
関連記事 10番札所までなら2日あれば回れるので気になったは人は「四国八十八箇所霊場 第一番札所 霊山寺でお遍路用品をそろえよう」まで。
もっと詳しく知りたい人は四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページまで。
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東寺のアクセスと所要時間
JR京都駅八条口(南口)から五重塔を目印に徒歩15分ほどで来ることが出来るので道に迷うことは無いでしょう。
電車利用も便利ですが、小さい子供や高齢者のいるファミリーはやっぱり境内に駐車場があるので便利です。
京都南ICより
所要時間:距離=約7分:3.5km
国道1号線を通るので交通量は多いですが、酷い渋滞はありません。
右車線を走るときは右折レーンがないので右折車に注意。
高速道路の所要時間
名神高速道路経由
吹田JCTより
所要時間・距離 約30分・30.1km
米原JCTより
所要時間・距離 約1時間10分・86.3km
小牧JCTより
所要時間・距離 約1時間55分・151km
新名神高速道路経由
豊田JCTより
所要時間・距離 約1時間50分・152km
※関東方面からは、距離も時間も伊勢湾岸自動車道 ⇒ 新名神高速道路一択です
中国自動車道経由
神戸JCTより
所要時間・距離 約60分・62.3km
岡山JCTより
所要時間・距離 約2時間35分・206km
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東寺の駐車場情報と混雑状況
京都南ICから北進の場合
先払いで600円を払い、駐車券はダッシュボードの上においておきます
マップコード
7 525 397*80
住所
〒601-8473
京都市南区九条町1番地
電話
075-691-3325
駐車料金
- 自家用車、タクシー 600円/2時間
2時間以降は1時間ごとに300円
(※新春特別拝観中は特別料金) - バイク 200円/2時間
2時間以降は1時間ごとに100円 - 大型バス 2,000円/2時間
(※新春特別拝観中は特別料金)
駐車台数
約50台(普通車)
※大型バスの利用状況により変動あり
営業時間
8:00~17:00
車両制限
特になし
その他
- 毎月21日の弘法市の日は、駐車はできません
- 京都南ICからは東寺東側「慶賀門」を超えてすぐ右折で駐車場へ入る
- 情報(駐車時間・料金)が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください
- 通常の土日祝なら午前10時には満車になりますので早めの到着が望ましい
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東寺の拝観・御朱印情報
拝観情報
マップコード
7 525 211*47
鎮座地
〒601-8473
京都市南区九条町1番地
電話
075-691-3325
参拝所要時間
- 拝観・参拝のみなら30分~1時間
- 御朱印拝受・宝物館などは混雑具合にもよりますので1~2時間はみておきましょう
授与所
- 全ての御朱印は食堂の納経所で行います
- 書き手さんは混雑状況により1~4人ほどいらっしゃいます
- 受付時間は拝観時間を参考にしましょう
混雑状況
- 繁忙期などは有料区域に入場で並ぶときもありますが、境内が広いので混雑はあまり感じません
- 御朱印は全部で9体あるので混雑時は御朱印帳を預けて番号札をもらう方式です
- 混雑時は先に御朱印帳を預けてその間に参拝や境内を回ると時間を有効に使えます
拝観日時
金堂、講堂、五重塔 8:00~17:00
宝物館、観智院 9:00~17:00
※共に16:30受付終了
春季・秋季ライトアップ
18:30~21:30
※21:00受付終了
五重塔初層内部
- 1月1日~1月9日
新春特別拝観 - 1月10日~3月18日
「京の冬の旅」 - 4月25日~5月25日
春期特別公開 - 9月20日~11月25日
秋期特別公開
宝物館
- 春と秋の特別公開の期間中に公開
- 春期特別公開は3月20日から5月25日
- 秋期特別公開は9月20日から11月25日
※有料拝観となる金堂(内部)・講堂(内部)・五重塔・観智院は、通年で公開しています
※五重塔初層内部・宝物館の公開は、特別拝観の期間中に限られます
拝観料金
有料区域
大人500円 高校生400円 中学生以下300円
春季・秋季ライトアップ
大人・高校生1000円 中学生以下500円
五重塔初層
大人800円 高校生700円 中学生以下500円
宝物館
大人・高校生500円 中学生以下300円
観智院
大人・高校生500円 中学生以下300円
※特別拝観会期中の有料区域・五重塔初層・宝物館・観智院に入れる共通券あり
※大人・高校生1300円 中学生以下800円
※春季・秋季ライトアップは昼夜入れ替え制で別料金になります
御朱印・御朱印帖情報
東寺で拝受できる御朱印は9体です。
なぜ11体書いてあるかは秘密です。(笑)答えは下記御朱印の関連記事に書いてありますのでご覧ください。
御朱印帖も普通判・大判と各種ありますので下記関連記事を参照
関連記事 東寺で頂ける御朱印の種類と値段・御朱印帖・参拝場所を現地調査した記事はこちら。「東寺の9種類の御朱印の頂き方 御朱印帖・参拝・授与場所まとめ」
東寺の歩き方
東寺マップ
車で来る人は東側の駐車場入口から入り係の人の指示で奥の駐車場に停めましょう。
徒歩・公共交通機関・タクシーで来る人の入り口は南大門・慶賀門・北大門の3ヶ所です。(西側には入口はありません)
いずれも無料区域なので出入り自由で通り抜けることも出来ます。
御朱印も無料区域にある食道で頂けますが、国宝の金堂・五重塔や中の宝物や不二桜を見るなら有料区域に入りましょう。
東寺に来ればリピーターを除いてほとんどの人が有料区域に入ると思いますが、記事内で詳しく案内します。
東寺の有料区域
有料区域の出入り口は食堂前の1ヶ所のみです。
春季・秋季の夜間ライトアップ時は昼夜入れ替え制となり、夜間の入場は慶賀門の特設入り口のみになります。
最近はこういう所でも各種電子決済が使えるので便利になりました。
不二桜の名前の由来は?
平成18年に弘法大師入唐球法の旅より帰朝されて1200年の記念にあたることから寄贈を受けたものです。
弘法大師の「不二のおしえ」から命名。
「紅枝垂れ桜」というエドヒガン系の種で、移植可能な桜としては、国内最大級のものです。
目通り1.5m 樹高13m 枝張り7m
京都でも人気の桜の名所となっている東寺の桜。
五重塔と不二桜のコラボを目当てに来る人も少なくありません。
機会があればライトアップを楽しめる時間帯にも立ち寄りたいものです。
東大門(重文)は不開門
建武3年(1336年)新田義貞に攻められ危機に陥った足利尊氏が陣を張っていた東寺に戻りこの門を閉めて難を逃れたという故事により不開門(あかずのもん)と呼ばれる。(重要文化財)
瓢箪池
五重塔の北側にある池泉回遊式庭園。
紅葉と池に映る五重塔の映像は有名で、京都でも指折りの撮影スポットになっている。
五重塔(国宝)は日本一の高さ
東寺といえば五重塔ですが、京都駅に入ってくる新幹線の車窓から見えるので京都のシンボルでもあります。
高さおよそ55メートル、日本で一番高い五重塔で、東寺を託された空海が天長3年(826年)伽藍整備で建造が始まります。
雷火などで4回焼失しており、現在の塔は5代目で寛永21年(1644年)に徳川家光の寄進で再建されたものです。
お正月、春と秋の特別公開の期間中に1週間ほど初層内部を公開しているそうなので機会があれば見てみたいですね。
人間と対比しても改めて近くで見ても巨大で、日本の建築技術の高さには驚かされるばかりです。
四隅の垂木の上には木彫りの隅鬼・邪鬼が乗っています。
厄払いの意味と装飾を兼ねているそうです。
近くに休憩所?お土産屋?ちょっと肌寒いな~と思っていたところ温かい梅昆布茶をどうぞ差し出してくれます。
なんと金粉入りで感動したので梅昆布茶をご購入しました。
こんなライトアップを見たら京都に来て良かったと思いますよね。
もちろん国宝、日本の財産です。
金堂(国宝)のご本尊
東寺の中心的な建物で本堂になります。(国宝)
東寺では最も早く建設がはじまり、空海に下賜された弘仁14年(823年)までには完成していました。
文明18年(1486年)の土一揆で焼失し、現存の建物は慶長8年(1603年)、豊臣秀頼の寄進によって再建。
中は撮影禁止なので、ご本尊の薬師如来坐像の左右には月光菩薩・日光菩薩と数々の金色の仏像類は目に焼き付けるしかありません。
ご本尊の高さ288cmの薬師如来坐像の前には賽銭箱もあるので手を合わせておくことを強くおすすめします。
講堂(重文)の立体曼荼羅
金堂の北側に建ち、天長2年(825年)空海により着工、承和2年(835年)頃完成。
金堂と同じく文明18年(1486年)の土一揆で焼失しましたが、金堂より100年も早い延徳3年(1491年)に再建されています。
こちらも中は写真撮影禁止となっており、国宝の16体の仏像と重文の仏像が並ぶ姿はミニオーケストラのようでもある。
ただしこちらが観客ではなく、向こうに睨まれている感じがして何とも言えない空気感があるのだ。
これを立体曼荼羅(りったいまんだら)といい、空海が描いた仏のお教えや世界感がわかりやすく表現されたものだそうだ。
曼茶羅とは本来なら描くものであるのだが、空海は実際に仏像を並べて作ったものだから「立体」と言われているのです。
中に入った人ならわかると思うが、金堂も凄いのだが講堂のパワーには驚かされます。
講堂では国宝の不動明王・帝釈天・梵天は押さえておきたいところで、お賽銭箱があるので手を合わせておくといいでしょう。
東寺の無料区域
慶賀門(重文)
JR京都駅から歩いて来る人はこの門をくぐって入る事になるのですが、車で来る人は中の駐車場に停めてしまうのでスルーしがちな門です。
帰る前に一回見ておくといいでしょう。
南大門(重文)
東寺の南側、九条通に面する幅約18m高さ約13mの東寺の正門。
明治元年(1868年)に焼失したため、明治28年(1895年)に移築された。
どこにあった門なのかというと慶長6年(1601年)に三十三間堂の西門として建てられた八脚門だそうで、さすが京都と言わざるを得ない。
正面に見える金堂が正門の証で、境内の南から北へ。金堂、講堂、食堂とまっすぐに大伽藍がならんでいます。
この配置は、仏法僧(ぶっぽうそう)を表しているとされ、金堂には本尊の「仏」、講堂は密教の教え「法」、食堂が「僧」です。
東寺は南側だけにちょっとしたお堀があって、無料区域で出入り自由なので一回外から見ておくことをおすすめします。
南大門とお堀と五重塔はちょっとした絵になるスポットですが、全てを入れようとすると近すぎるので道路の反対側に渡らなければなりません。
しかし片側2車線ある大きい道路なので、ちょっと離れた東西の横断歩道を渡って反対側行く手間がかかるのです。
時間があれば遠くからの絵になる一枚にチャレンジしてみたいところです。
東寺の石標は南大門東側にあります。
北大門(重文)
慶賀門と同じくらいの大きさの北大門。
観智院に行くときは必ずくぐりますが、行かない人はくぐりません。
食堂(じきどう)
講堂の北側に建つ食道は、空海没後の9世紀末から10世紀初め頃にかけて完成したと推定されています。
しかし焼失・再建を繰り返し現在の食堂は昭和9年(1934年)に完成したもので無料区域にあります。
食堂は洛陽三十三所観音巡礼 第23番札所になっていますが、各種授与所・写経の場になっており、東寺で授かれる全ての御朱印を一手に引き受けています。
ですので、堂内納経所は参拝者・巡礼者・御朱印ハンター必修の場所になっています。
宝蔵(重文)
慶賀門の南側にあり延焼しないように掘で囲まれているので橋をわたる。(中には入れません)
平安後期建立の正倉院を彷彿とさせる校倉庫で、東寺創建当時の建造物であると考えられている。
国宝であってもおかしくないと思われるが、結構スルーしていく人も多い。
初夏には蓮の花が一面に咲き誇り見どころの一つ。
ここからの狙い目は堀に映った五重塔。
東寺定番の景色ではあるが、風が穏やかな時しかきれいに映らないので、桜・紅葉のライトアップ時には狙ってみよう。
毘沙門堂
ここからは東寺西側伽藍の案内になりますが、弘法大師の聖地になるので人も多いです。
毘沙門堂は御影堂の南側にあり、その名の通り毘沙門天がお祀りされています。
天慶2年(939年)平将門の乱の際、都の守護神として羅城門に安置されていた兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)立像(国宝・宝物館安置)は天元元年(978年)台風にて羅城門倒壊のおり東寺に移された。
以降ずっと東寺で安置していたが、文政5年(1822年)現在の堂を建立してお祀りした。
- 都七福神
- 西国愛染明王霊場 第八番札所
贔屓(ひいき)パワーストーン
毘沙門堂の西側に万病平癒のご利益で人気の石像があります。
亀に見えますか?中国の想像上の動物の贔屓(ひいき)で重いものを背負うのを好むとの事。
万病ぬぐいの布で贔屓を擦り、自身の患部をさするとご利益を授かれるとのことで、人の病を引き受けてくれるのです。
万病ぬぐいの布は、大師堂売っていますので気になる人は要チェック。
御影堂(国宝)
広い東寺の境内の北西に弘法大師空海がお住まいだった御影堂があります。
御影堂の建物は大きく全てが檜皮葺きで、後堂(うしろどう)、前堂(まえどう)、中門(ちゅうもん)の3つの建物で構成されています。
現在の建物は1390年に建立されたもので、国宝指定。
2016年7月22日から長い修復工事に入っており、2020年3月はやっと足場や屋根を覆っていたシートが外され外観を見ることが出来るようになりました。
現在は内部の修復中なのか立ち入り禁止状態が続いています。
画像は北側の前堂で弘法大師座像(国宝)が安置され本来ならここで大師様にお参りします。
弘法大師と同行二人で巡る四国巡礼の旅。
東寺の御影堂で出発のご挨拶をし、高野山奥の院で巡礼終了のお礼をご報告ください。とアナウンスされていました。
現在は御影堂の北側プレハブの仮御影堂で参拝できるのですが、修復完了までもう少しの辛抱のようです。
弘法大師と同行二人で巡る四国巡礼の旅。
東寺の御堂で出発のご挨拶をし、高野山奥の院で巡礼終了のお礼をご報告ください。とアナウンスされていました。
御影堂の南側、後堂は弘法大師の念持仏(ねんじぶつ)とされている秘仏不動明王(国宝)が祀られ護摩法要が行われています。
厳重な管理の元、誰も見たことがないとされる秘仏で公開予定もありませんが、日本最古の不動明王像とも言われています。
大日堂
御影堂の北側にある大日堂はその名の通り大日如来がお祀りされています。
先祖供養などの回向所(えこうじょ)となっています。
京都十三仏霊場 第12番札所
宝物館
北大門を出た左側にある。春や秋の観光シーズンなどに、普段公開しない寺宝を展示する。
観智院(国宝)
北大門を出て櫛笥(くしげ)小路を進んだ右側にあり、現在は通年で公開していますので、いつでも拝観(有料)・参拝できます。
東寺の塔頭(たっちゅう)寺院ですが、別格本山扱いされるほど格式が高いのです。
観智院は東寺のみならず真言宗全体の勧学院と言われ真言宗の経典・膨大な文書・典籍・聖教類が所蔵を所蔵しており優秀な学僧がここで学びました。
ここの見どころは客殿(国宝)で、慶長10年(1605年)の建立で、桃山時代の典型的な書院造りの建造物として国宝に指定されています。
宮本武蔵が一乗寺下り松の決闘の後に身を隠した寺で、上の間には宮本武蔵筆といわれる「鷲の図」の襖絵があります。
もう一つは本殿の五大虚空菩薩像と愛染明王で、東寺の拝観とは別に500円かかりますが、建物・宝物はもちろんの事、中庭も素晴らしいものになっています。(中庭以外は撮影禁止)
※「塔頭」とは?開山または住持の死後、弟子が遺徳を慕ってその塔の頭、あるいは同じ敷地内に建てた小院のこと。
教王護国寺 本坊
東寺本坊につき観光客は入れません。
小子坊
昭和9年(1934年)に弘法大師千百年遠忌にあたり再建されたもの。
内部は6個の部屋(鷲の間、雛鶏の間、勅使の間、牡丹の間、瓜の間、枇杷の間)からなり、天皇の参拝時に利用された。
通常非公開でにしか入ることが出来ないが、見どことは西側の国宝「蓮華門(れんげもん)」です。
空海が高野山に向かう時に使用した門で、最後に高野山に旅立ったときには蓮華の花が咲いたと言われています。
鎮守八幡宮
鎮守八幡宮は境内の最も南側、南大門を入って左側にあり、東寺の鎮守神である僧形八幡神像と女神(じょしん)像2体を安置しています。
薬子の変の際、空海はここで嵯峨天皇勝利の祈祷を行っており、戦勝祈願の社として名高く、足利尊氏も祈願に訪れました。
まとめ
2011年のJR東海の春のキャンペーンCM「そうだ京都行こう」で使われた東寺の桜。
しかしこの年の3月に東日本大震災が起こり、花見どころではなくなり幻のCMとなりました。
はなはなもTVで見た覚えはないですが、改めて見るとなかなか秀逸です。
東寺のご案内はいかがでしたでしょうか? 現地に行って気になった事をまとめてみました。
- 東寺は真言宗総本山で伽藍の多くは空海(弘法大師)が作らせた
- 空海ゆかりの寺院でお遍路さんを行う人はマストである
- 有料区域・無料区域に分かれており、不二桜・金堂・講堂・五重塔は有料区域
- 国宝五重塔は日本一の高さである
- 金堂・講堂の国宝の仏像は必ず見ておこう
- 御朱印は無料区域の食堂で全てもらえる
最後までお付き合いいただきありがとうございました。この記事が気に入っていただけましたら、はなはなの励みになりますので、ポチッとシェアしていただけると幸いです。
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