琉球八社の中で首里城にもっとも近い識名宮。
首里城から識名宮にはかつて琉球王が歩いた石畳道が今も残っているのです。
識名宮に行く前に首里城から続く金城町石畳道を少し歩いてみるのもいいですよ。
穴場スポットなので観光客も少なくちょっぴりタイムスリップ感、そして王になった気分で参拝してみてはいかがでしょうか?
アクセス、駐車場情報、参拝案内、観光案内など撮って来た写真でシェアします。皆さまの旅に少しでもお役に立てれば幸いです。
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目次
識名宮について
識名宮(しきなぐう)は琉球王国から厚い信頼を受け保護されてきた琉球八社の一社です。
社号は琉球神道記(1608年)には「尸棄那権現」・琉球国由来記(1703年)には「姑射山権現」と呼ばれ熊野権現と関わりが見られました。
尚元王(1556~72年)の長男「尚康伯」の大病回復のご神徳があり、識名宮と神応寺を建てお祀りし国王の行幸が始まる。
もとの社殿は洞窟内にあったのですが、痛みが激しく1680年同地に建て替え瓦葺としました。
現在も洞窟は本殿裏にあり、毎月1日と15日に扉を開門しています。(中には入れません)
琉球八社の権現信仰は熊野三山に見立てられており、末吉宮は熊野新宮に、普天満宮は熊野那智に、識名宮は熊野本宮に見立てて信仰されていたそうです。
識名宮の御祭神は熊野本宮大社のの第一殿・第二殿の祭神がお祀りされています。
関連記事 熊野本宮大社が気になった方は「熊野三山の始発点 熊野本宮大社のアクセス・御朱印・参拝情報をシェア」まで。
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識名宮のアクセスと所要時間
那覇空港より
国道332・331号線経由 約22分 8.3km
他の公共交通機関では時間がかかるためレンタカー推奨です。
※近くにある琉球王の別宅・庭園の「識名園」も合わせて観光したい
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首里城より
徒歩 約21分 1.4km
歩き慣れた人ならこれくらいはへっちゃらでしょう。
ただし、結構急坂の上り下りがあるので1.4kmをなめるとえらいこっちゃになります。
金城町石畳道
首里城から続く石畳は日本の道百選にも選ばれています。
それはかつて琉球王が識名宮や別邸の識名園に通った道に他なりません。
あなたも遠いいにしえに思いを巡らしてみませんか?
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識名宮の駐車場情報と混雑状況
ご祈願・参拝者専用駐車場があります。
2台とも空いてました(土曜日)
※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
マップコード
33 130 684*87
住所
〒902-0071
沖縄県那覇市繁多川4丁目1-43
☎
098-853-7225
営業時間
24時間
駐車料金
無料
駐車台数
2台
車高制限
なし
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識名宮の参拝情報と御朱印情報
マップコード
33 130 685*83
鎮座地
〒902-0071
沖縄県那覇市繁多川4丁目1-43
☎
098-853-7225
御祭神
伊弉冉尊 ・速玉男命 ・事解男命 (熊野本宮の主祭神)
午ぬふぁ神
識名女神
御神徳
病気平癒、健康長寿、子孫繁栄、家内安全、商売繁盛
参拝時間
24時間
参拝所要時間
約30分
授与所
17:30~18:30(お正月を除く)
※宮司さんは普天間宮と兼任しているため常駐されません)
授与品一通りあり、大きな熊手が目立ちますね、商売繁盛に力を入れている感じです。
御朱印拝受のポイント
宮司さんは大変お忙しい方で普天間宮と兼任されています。
また、出張ご祈祷も多いそうで電話しても出られないことも多々あるそうです。
識名宮には夕方の17:30~18:30くらいに拝殿の戸締まりにいらっしゃるそうで、御朱印・授与品はその時間を狙って訪問するしか方法はありません。
一番確実なのは当日に☎することですが、「夕方17:30~18:00頃来て下さい」と言われますので、観光時間を調整して時間を合わせましょう。
御朱印
琉球八社の中で最も拝受が難しい御朱印です。
御朱印帳
琉球王国・首里城をほうふつとさせる図柄で、龍柱をモチーフにしています。
表面は布生地ではなくツルッとした感じで珍しいタイプ。
琉球八社の御朱印
関連記事 琉球王朝から崇敬を受けていた琉球八社の御朱印をコンプリートしました。
「琉球八社の回り方 御朱印拝受の方法を考察 沖縄の神社を巡る旅」を参考にどうぞ。
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みちしるべ
世界遺産「識名園」につながる道
参拝者用駐車場に停めてから鳥居を撮るために参道を戻ります。
道が斜めになっているのは坂の途中に一の鳥居があるからです。
この道路は世界遺産の「識名園」につながっていて、右に坂を登って行き下った所が識名園です。
距離にして700m、徒歩8分といった感じですね。
表通りは交通量も多く車がひっきりなしに通りますが、一歩入れば鳥の声が聞こえるくらいひっそりとしています。
一の鳥居
石鳥居にしめ縄
石に彫られた識名宮の文字
参道
鳥居をくぐると右側に掲示板
おみくじ縄
手水舎
絵馬掛け
こじんまりした短い参道と沖縄らしくない雰囲気で可愛らしさがあります。
ちなみに左側は社務所になっています。
二の鳥居
二の鳥居の手前には琉球石灰岩の穴ボコの石垣が積まれており、拝殿の赤瓦と相まってここからは沖縄を感じます。
新しい拝殿・本殿
社殿は1945年の沖縄戦で焼失。
その時の社殿は三間社流造り、本瓦葺き、沖宮本殿によく似ていたそうである。
昭和43年(1968)に再建され、平成25年(2014)12月識名宮新社殿竣工
狛犬は以前から置かれていたもので、袋のようなものを抱えている。
現在17:30 夕方とあってか参拝者ははなはな一行のみで、二拍手の音が心地よく響く。
ヒノキの匂いがプンプンする拝殿。
新しすぎて今は歴史感はないが、祈りが連綿と受け継がれ歴史というものが作られていくのでしょう。
先の大戦で焼失した悲しみを繰り返してはいけません。
宮司さんがお見えになり、軽く会釈を交わし拝殿が閉じられました。
これほど宮司さんが神に見えたことはありません。御朱印を拝受したくてお待ちしておりましたから。
拝殿から表通りを見てもきれいに掃除されていることがわかります。
いったい何時掃除するんでしょうか? 一般人には見えない巫女さんがいたりして。
識名宮のご案内はいかがでしたでしょうか?
関連記事 首里城から歩いてくるなら琉球王も歩いた石畳道を通ると良い感じ「首里金城町石畳道の歩き方 大アカギのパワースポットと往復1時間のタイムスリップ」まで。
かつては琉球王も参拝した識名宮。
時は経ち、今では回りを住宅に囲まれてしまい以前のような威厳は感じられないかも知れません。
しかし街中に静かに佇むその姿は、地元の氏神様に出会えたようなどことなく懐かしささえ感じました。
最後に現地に行って気になった事をまとめてみました。
まとめ
- 識名宮はアクセスが悪いのでレンタカー推奨
- 駐車場は2台分
- 歩ける人は首里城から石畳道を通るべし
- 御朱印は夕方17:30~宮司さんに合わせる
- 心配なら当日電話するべし(忙しい方なので迷惑にならない程度に)
- 近くに世界遺産「識名園」がある
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