みなさんは平安神宮の事をどれくらい知っていますか?
神宮と名が付くので天皇や皇室と関係がある事はわかると思いますが、創建時期、経緯、御祭神などはっきり言える人はどれくらいいるのでしょう?
はずかしながら私も知りませんでした。ここに訪れるまでは・・・。
京都には歴史ある寺社が多い中、明治創建でありながらこんなに京都府民の心のよりどころであった場所は他にはないかも知れません。
今回はその平安神宮を紐解いてみたいと思います。アクセス、駐車場情報、観光案内、混雑状況など撮って来た写真でシェアします。少しでも皆さまの旅のお役に立てれば幸いです。
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目次
平安神宮とは?
平安神宮は平安遷都1100年を記念して、明治28年(1895)に第50代「桓武天皇」をご祭神として創建されました。
当時の日本は幕末の戦乱で荒廃し、特に京都の衰退ぶりは目を覆うものがありました。それは、明治維新により首都が東京に遷った事により府民の心に大きな打撃を与えていたのです。
天皇は江戸時代の終わりまで京都に朝廷を構えていましたので、長い間首都として機能したきた京都から東京への遷都は、京都府民でないとわからないほどの衝撃であったと思われます。
こうした状況で京都を救ったのは、京都復興への府民の熱き思いが見事に結実した平安神宮の創建でした。
それは平安京以来1,000年以上も栄え続けた京都を後世に伝えるために、また京都復興にかけた多くの人々の遺志を後世に伝えるために、四海平安の祈りを込めて創建されたのです。
その後、昭和15年(1940)には、平安京で過ごした最後の天皇、第121代「孝明天皇」のご神霊が合祀され、桓武天皇と共に京都のおや神様として広く崇敬を集めることとなりました。
平安京の正庁であった朝堂院を8分の5スケールで再現した平安神宮。
平安神宮は陰陽道「四神相応」信仰にゆかりが深く、陰陽道により気の流れと方角などから吉凶を占い、朝廷を置くのにどこが最も縁起が良く、適切な場所なのかを調べたのです。
「四神相応」とは方角を司る神が存在するのにふさわしい地相のことで、邪気が遮断され無病・幸福・長寿を呼び込むとされる。
これが桓武天皇がこの地に平安京を開いた理由なのです。
四神とは北の「玄武」、西の「白虎」、東の「青龍」、南の「朱雀」とされています。
中央の平安神宮を守護する北の玄武「上賀茂神社」、西の白虎「松尾大社」、東の青龍「八坂神社」、南の朱雀「城南宮」を回る「京都五社巡り」が人気です。
歴史は変わる
地理的な理由により平城京から長岡京、平安京と2回も遷都を行った桓武天皇は、朝廷の場所選びに陰陽道を利用しました。
この場所に平安京を置く平安時代は、400年も続いた事から素晴らしい統治が続いていたあかしであり、選択は間違っていなかった事が証明されました。
その後、鎌倉に幕府が開かれますが、私達の世代は1192(イイクニ)作ろう鎌倉幕府で習ったのですが、2013年の教科書から1185(イイハコ)になったそうです。
また源頼朝の肖像画として見慣れた写真も、今は別人だったとして消えつつあります。
子供の歴史の教科書を見ると驚かされる事が多いですよ。
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平安神宮のアクセスと所要時間
東京・名古屋方面
名神高速道路 京都東ICより
所要時間:12分 6.3km
大阪方面
名神高速道路 京都南ICより
所要時間:22分 9.4km
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平安神宮の駐車場情報と混雑状況
平安神宮は京都屈指の観光地でありますが、観光専用の駐車場がありません。
岡崎公園周辺は一年を通してもイベントが多いのですが、公共交通機関の駅からは少し離れている地域であり車で訪れる人も多いです。
岡崎公園地下に普通車が506台駐車できる駐車場があり、最大料金設定があるので平日ならここ一択でしょう。
まとめると、平日は最大料金設定のある駐車場に停める。土日祝は少しでも安い駐車場、もしくは少し離れても最大料金設定のある駐車場に停めるといった選択になります。
※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
①岡崎公園駐車場
マップコード
7 649 218*23
住所
〒606-8342
京都府京都市左京区岡崎最勝寺町63番地
電話
075-761-9617
営業時間
7:30~23:00
駐車料金
【普通車】
(7:30~23:00)最初の1時間まで500円 以降30分/200円
1日上限料金 1,300円(日・祝除く)
一泊(23:00~7:30)700円 ※車中泊はできません。
※土曜日は上限1,300円適応
【自動二輪】(一日1回につき)
小型(原付及び125cc以下)300円
大型(125cc超)400円
駐車台数
普通車506台(自動二輪可)
車高制限
2.3m
②みやこめっせ駐車場
マップコード
7 649 214*60
住所
〒606-8343
京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9−1
電話
075-762-2630
営業時間
7:00~22:30(入庫は21:00まで)
駐車料金
平日<月~土>
最初の1時間500円、以降30分毎に200円
平日最大1,500円
※土曜日が祝日にあたる場合は日祝料金になります。
日祝
最初の1時間500円、以降30分毎に200円
※最大料金は適用されません。
一泊 (22時30分~7時) 2,000円
駐車台数
163台(地下2F)
車高制限
2.1m
③今昔平安神宮前パーキング
マップコード
7 649 010*31
住所
〒606-8344
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町 岡崎円勝寺町85-5
電話
0120-162-088
営業時間
24時間
駐車料金
全日 8:00~20:00 30分¥200
全日 20:00~8:00 60分¥100
最大料金 全日 20:00~8:00 ¥600
最大料金 月~金 8:00~20:00 ¥1100
※土日祝の最大料金は適用されません
駐車台数
14台
④ポスパーク平安神宮前
マップコード
7 619 880*41
住所
〒606-8344
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町91−4
電話
0120-72-8924
営業時間
24時間
駐車料金
通常料金(月~金)
00:00~24:00/60分200円
最大料金
00:00~24:00/当日1日最大料金1,100円(24時迄)
通常料金(土日祝)
00:00~24:00/60分300円
最大料金
なし
駐車台数
30台
車高制限
2.1m
⑤タイムズ粟田口
マップコード
7 619 798*53
住所
〒606-8436
京都府京都市左京区粟田口鳥居町53
電話
0120-72-8924
営業時間
24時間
駐車料金
通常料金(月~金)
00:00~24:00/30分200円
最大料金
00:00~24:00/当日1日最大料金1,800円(24時迄)
通常料金(土日祝)
00:00~24:00/30分200円
最大料金
00:00~24:00/当日1日最大料金1,800円(24時迄)
駐車台数
27台
車高制限
2.1m
※入り口は駐車場南側
⑥タイムズ岡崎公園西
マップコード
7 648 235*88
住所
〒606-8352
京都府京都市左京区北門前町481
電話
0120-72-8924
営業時間
24時間
駐車料金
通常料金(月~金)
08:00-21:00 30分 300円
21:00-08:00 60分 100円
最大料金
00:00~24:00/当日1日最大料金1,200円(24時迄)
通常料金(土日祝)
08:00-21:00 30分 300円
21:00-08:00 60分 100円
最大料金
00:00~24:00/当日1日最大料金1,800円(24時迄)
駐車台数
24台
車高制限
2.1m
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平安神宮の参拝情報
鎮座地
〒606-8341
京都府京都市左京区岡崎西天王町97
7 649 367*53
電話
075-761-0221
御祭神
第50代 桓武天皇
第121代 孝明天皇
ご利益
開運招福・無病息災・縁結び・厄除け
参拝時間(通常時)
11月1日~2月14日
境内参拝時間
6:00~17:00
※お守・ご朱印は7:30~
神苑拝観受付時間
8:30~16:30
2月15日~2月末日
境内参拝時間
6:00~17:30
※お守・ご朱印は7:30~
神苑拝観受付時間
8:30~16:30
3月1日~3月14日
境内参拝時間
6:00~17:30
※お守・ご朱印は7:30~
神苑拝観受付時間
8:30~17:00
3月15日~9月30日
境内参拝時間
6:00~18:00
※お守・ご朱印は7:30~
神苑拝観受付時間
8:30~17:30
10月1日~10月31日
境内参拝時間6:00~17:30
※お守・ご朱印は7:30~※
10/22は時代祭の為12:00まで(順延の場合は23日)
神苑拝観受付時間8:30~17:00
※10/22は時代祭の為9:30~11:30(順延の場合は23日)
参拝時間(年末年始)
12月31日~1月6日
境内参拝時間
(平成30年12月~31年1月)
31日~1日 終夜~20:00
2日・3日 6:00~19:30
4日~6日 6:00~18:30
7日~ 6:00~17:00
神苑拝観受付時間
8:30~16:30
神苑拝観料
大人600円
小人300円
所要時間
30分~1時間(神苑)
授与所(平安神宮では朱印所)
7:30~17:00
御朱印
一体 300円
挟み紙は平安神宮由緒
御朱印帳
平安神宮を中央に4神が囲むデザインでめっちゃかっこいい。
表は薄いピンクで裏は白の大判サイズ
初穂料 1,200円
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平安神宮の歩き方
大鳥居
朱塗りに金があしらわれた存在感抜群の平安神宮の大鳥居。もちろん京都では一番大きい鳥居です。
昭和3年(1928)に京都で行われた昭和天皇の即位の礼を記念して昭和4年(1929)に造営。
応天門から南に約300mの位置、2階建て観光バスが小さく見るように高さは24.4m、横幅18mあり造営当時は日本一の高さを誇りました。
戦前のものとは思えないほどきれいに保存されており、平安神宮に来たなら近くて見上げる事をオススメします。
表参道
大鳥居から少し進むと平安神宮の石柱
左には由緒書
岡崎公園を東西に分けるようにまっすぐ伸びる表参道。振り返ると大鳥居が遠くに・・・。
イベント日には長い参道の両側に露店が並び大変賑やかになります。
応天門(おうてんもん)
重要文化財
応天門は平安京大内裏の正庁朝堂院の南面正門で、延暦14年(795)に造営された鴟尾(しび:瓦葺屋根の大棟の両端につけられる飾り)を持つ二層の碧瓦ぶきの建物で左右の回廊につながっていた。
平安遷都1100年にあたる明治28年に当時の様式を復元し平安神宮の神門として建設された。
応天門の手前に大きい手水舎がありますが、実は境内の中にも手水舎が二ヵ所あります。
東の青龍
境内東側にある手水舎
重要文化財
大極殿の東側にある蒼龍楼
平安京の朝堂院様式を模したもので、屋根は四方流れ、二重五連の入母屋造で碧瓦ぶき。それぞれに鴟尾の装飾が施されている。
西の白虎
境内西側の白虎の手水舎
重要文化財
大極殿の西側にある白虎楼、蒼龍楼と共通の造り。神苑の入口はこちら側にあります。
吊り灯篭
太極殿を取り囲む回廊には吊り灯篭が145基設置されています。
吊り灯篭は四方向で模様が異なっており四神をあしらっています。こちらは亀っぽいので玄武でしょう。
左近の桜・右近の橘
左近の桜・右近の橘という呼び方は、宮中の警護などを行う近衛府である左近衛・右近衛が、この2種類の木花の近くに配陣されていたことが始まりと言われています。
桃の節句
娘さんのいらっしゃる方ならひな人形を飾りますよね。ひな人形に向かって右側に桜を、左側に橘を飾ることが一般的とされ、左近の桜・右近の橘と称されることでも知られています。
ここで感の良い方ならお分かりですね。右左の呼び方が一致しないのはお雛様視点で見ていないからなのです。
ひな人形は「京都御所」内部に存在する紫宸殿(ししんでん)をモデルとした作りであることに由来しているのです。
大極殿(だいごくでん)
重要文化財
回廊に囲まれた境内の真ん中にあるのが大極殿、平安宮朝堂院の大極殿を復元したもの。
太極殿は古代の役所の建造物の中では最も重要な建物で、天皇の政務が行われたり、即位などの重要な儀式も執り行われた。
平安遷都1100年にあたる明治28年に当時の様式を復元し建設されたが、遷都時の二分の一の大きさに留められた。
大極殿は外拝殿でもあり参拝はここから内拝殿とその奥の本殿に向かって行う。
こちらにもお守りの授与所があり、五社巡りの色紙も授与していました。
※外拝殿内から内拝殿方向の写真撮影は禁止されています。天皇が御祭神なので当然であり、警備員も配置されていました。
大極殿は一段高い場所に作られていますので、応天門方向は見下ろす感じになります。
数百年前に天皇が見下ろした景色をどうぞ。
平安神宮神苑
国指定名勝の「平安神宮神苑」
南神苑、西神苑、中神苑、東神苑からなる約1万坪もの広さを誇る明治時代の代表的な庭園。
ぐるっと本殿を囲むような配置になっており、八坂神社の隣の円山公園も作庭した庭師の小川治兵衛の作品。
季節を問わず様々な景色を楽しめますが、桜の名所でもある平安神宮なので一度は桜の季節に行かれる事をオススメします。
南神苑
八重紅枝垂桜は4月上旬の満開で、神苑の桜の中でも特に人気がある。
西神苑
白虎池があり北側には神苑唯一の滝があり、初夏を彩る湖畔の花菖蒲、睡蓮が有名。
中神苑
蒼龍池があり、4~5月のカキツバタが有名。
臥龍橋という石柱は天正年間に豊臣秀吉が造営した三条大橋と五条大橋の橋脚の石材。
丸い切石の数は14個あり渡ることもできますが、バランスを崩して池ポチャしないように。
東神苑
泰平閣(橋殿)という京都御所から移築された建物。
桜みくじ
平安神宮では桜の季節の期間限定で「桜みくじ」と書いて「はなみくじ」が発売されます。
普通のおみくじと同じで樹に結ぶのですが、おみくじがピンク色をしているので桜の樹が満開になった様に見えます。
桜みくじの良いところ
おもしろいのが、「つぼみ」から始まり、「つぼみふくらむ」 「咲き初む」「三分咲き」「五分咲き」「八分咲き」「満開」となっており、満開が大吉に相当するとの事。
もっとおもしろいのが、大吉であれば普通はうれしいのですが、桜みくじの満開はもう散るのみなので以外にも満開以外に人気があるのだとか。
凶だとがっかりするのに「つぼみ」だとこれから開花するんだとうれしくなってきますよね。
桜の季節に訪れたなら「桜みくじ」を引いてみませんか?
朱印所
大極殿から見た応天門右側が授与所、左側が朱印所。土曜日午後からの待ちは5~6人くらいでした。
京都五社巡りに出かけよう
桓武天皇がこの地に平安京を開いた理由は「四神相応」の考え方を取り入れた為です。
陰陽道の「四神相応」は気の流れと方角などから吉凶を占い、朝廷を置くのにどこが最も縁起が良く、適切な場所なのかを調べたのです。
「四神相応」とは方角を司る神が存在するのにふさわしい地相のことで、邪気が遮断され無病・幸福・長寿を呼び込むとされています。
四神とは北の「玄武」、西の「白虎」、東の「青龍」、南の「朱雀」で、平安神宮を中心としてその方角にふさわしい神社が選ばれたのです。
巡る順番・期限はありませんので最初に訪れた神社で専用色紙(初穂料1,000円・押印済)を頂き後は残りの四社を巡ります。
近くに行った時、御朱印と同時に、回りやすい所から行ってみましょう。
※色紙は厚めの包み紙に入っており汚れは付かないようになっていますが、カバンに入れて持ち運ぶ時は折り曲げ要注意です。
朱印(初穂料各300円)ですので満願には合計2,200円かかりますが、最後の神社で「満願記念品」がいただけるそうです。
上賀茂神社(玄武)
〒603-8047
京都市北区上賀茂本山339
八坂神社(青龍)
〒605-0073
京都市東山区祇園町北側625番地
※平安神宮からは徒歩20分 1.7km
城南宮(朱雀)
〒612-8459
京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
松尾大社(白虎)
〒616-0024
京都市西京区嵐山宮町3
※ちなみに自家用車・タクシーを使わないと公共交通機関のみだと一日では無理です。
人力車で観光案内をしてくれる「えびす屋」さんです。応天門前で待機されていました。
平安京の前の都は知ってますか?長岡京と奈良の平城京です。
気になった方は「平城宮跡は歴史のロマン 1300年の時を超え蘇る天平文化に思いをはせる」まで。
まとめ
平安神宮のご案内はいかがでしたでしょうか? 現地に行って気になった事をまとめてみました。
- 駐車場は最大料金設定のある場所をチョイス
- 岡崎公園駐車場はキャパが多いし一番近くて便利
- 建設時は日本一、今でも京都一高い大鳥居を近くで見よう
- 手水舎は境内の青龍・白虎で清めよう
- 時間があれば神苑は散策するべし
- 桜の季節に訪れたなら桜みくじを引くべし
- 御朱印帳は見ると絶対欲しくなる超クール
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