常に沖縄の人気観光ランキング上位にある首里城は、毎日国内外から多くの観光客が訪れており外せないスポットです。
ガイドブックやネットでリサーチ済みではあっても、実際に空港からどれくらい時間がかかるの?観光時間はどれくらい?混雑具合は?駐車場は?など、初めて訪れる場所は不安が付き物ですね。
ましてや、帰りの飛行機の時間が決まっていたりすると余計に心配になりますよね。
はなはなも午後からのフライトだっだので朝一番で首里城に向かい観光してきました。
見どころいっぱいで時間をかければきりがない首里城ですが、一通り回ってどんな感じだったのか現地調査してきましたのでご案内します。
アクセス、駐車場情報、観光案内、混雑状況など撮って来た写真でシェアします。少しでも皆さまの旅のお役に立てれば幸いです。
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目次
- 1 首里城とは?
- 2 首里城のアクセスと所要時間
- 3 首里城の駐車場情報
- 4 首里城の観光情報・所要時間
- 5 首里城の歩き方
- 5.1 首里杜館(すいむいかん)
- 5.2 記念撮影スポット
- 5.3 守礼門(しゅれいもん)
- 5.4 世界遺産・園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
- 5.5 歓会門(かんかいもん)
- 5.6 龍樋(りゅうひ)
- 5.7 瑞泉門(ずいせんもん)
- 5.8 漏刻門(ろうこくもん)
- 5.9 日影台(にちえいだい)
- 5.10 万国津梁の鐘(ばんこくしんりょうのかね)
- 5.11 広福門(こうふくもん)
- 5.12 入場券売り場
- 5.13 首里森御嶽(すいむいうたき)
- 5.14 系図座・用物座(けいずざ・ようもつざ)
- 5.15 奉神門(ほうしんもん)
- 5.16 再入館の方法
- 5.17 正殿(せいでん)
- 5.18 南殿・番所(なんでん・ばんどころ)
- 5.19 東のアザナ(展望台)
- 5.20 北殿(ほくでん)
- 5.21 右掖門(うえきもん)
- 5.22 淑順門(しゅくじゅんもん)
- 5.23 久慶門(きゅうけいもん)
- 5.24 世界遺産・玉陵(たまうどぅん)と合わせて寄りたい観光スポット
- 6 首里城まとめ
首里城とは?
沖縄県那覇市にある世界遺産ではありますが、実は認定されているのは正殿の基礎石垣部分だけなのです。
城としてはしっかり日本百名城の1つに認定されており、1429年から1849年まで約450年間続いた琉球王国歴代国王の居城です。
日本本土とは全く異なる、中国や東南アジアとの盛んな交易により、固有の文化が根付き「グスク」と呼ばれる独自の様式です。
見るからに本土の城とは異なっており、沖縄の歴史・文化を象徴する首里城は、琉球王国の政治、外交、文化の中心として栄華を物語る真紅の城なのです。
首里城の歴史は琉球王国の歴史そのものである、と言っても過言ではありません。
いくつもの門をくぐると現れる正殿は、琉球王国最大の木造建造物であり、中国と日本の築城文化を融合した独自の建築様式や石組み技術には、目を見張るものがあります。
園比屋武御嶽石門をはじめとする10ヶ所もの聖地「御嶽」(うたき)は、国王たちの信仰心の厚さを伝えています。
※「グスク」とは城の特徴の事で、曲線を描く城壁で取り囲み、その中に多くの施設、いくつもの広場を持ち、また信仰上の聖地も存在しているもの。
世界遺産三ヶ所
沖縄本島南部を中心に点在する琉球王国のグスク及び関連遺産群である下記9ヶ所は、2000年12月に日本で11件目のユネスコの世界遺産(文化遺産)として登録されました。
- 首里城跡
- 園比屋武御嶽石門
- 玉陵
- 識名園
- 斎場御嶽
- 今帰仁城跡
- 勝連城跡
- 座喜味城跡
- 中城城跡
その中でここ首里城公園では、首里城跡、園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)と隣接の玉陵(たまうどぅん)を見る事ができます。
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首里城のアクセスと所要時間
ゆいレール(モノレール)
那覇空港駅⇒首里駅(終点)約27分 ⇒ 徒歩約15分で首里城前
運賃 大人330円 小人170円
首里駅からは首里駅前バス停より路線バスも出ています。
首里駅前(沖縄バス [7]首里城下町線 那覇バスターミナル行) ⇒ 首里城前 約5分 運賃150円
合計 32分 480円(乗り換え時間含まず)
路線バス
那覇空港国内線ターミナル (那覇バス [25]普天間空港線 イオンモール沖縄ライカム行) ⇒ 沖縄都ホテル前 約30分 運賃230円
沖縄都ホテル前 (バス待ち約10分、那覇バス [46]糸満西原線 西原営業所行) ⇒ 首里城公園入口 約3分 運賃150円 ⇒ 徒歩1分で首里城前
合計 33分 380円(乗り換え時間含まず)
自動車(レンタカー・タクシー)
県道58号、県道29号経由 8.7km
タクシーで 約28分 約2160円(4名乗車で1人540円)
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那覇空港からのアクセス
那覇空港からは、どの交通機関を使っても片道40分は見ておきましょう。
一番早いのは機動力のある車ですが、現地での駐車場を探す時間を考慮する必要があります。
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首里城の駐車場情報
今年も沖縄に行ってきましたので新しい情報に更新して別記事にまとめました。
関連記事 「首里城の駐車場おすすめ14選 混雑は?近い安いを徹底調査」
駐車のコツ
人気観光地ですが、沖縄の駐車料金は安いので近い所からすぐ埋まって行きます。
はなはなオススメの一番安くて便利のいい首里城公園駐車場に停めるなら午前中9:30くらいまでには行きたいです。
ツアーや修学旅行の観光バスの駐車予約次第で普通車の停めれる台数が増減するので要注意です。
詳細は別記事を御覧ください。
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首里城の観光情報・所要時間
首里城公園
マップコード
33 161 604*37
住所
〒903-0815
沖縄県那覇市首里金城町1丁目2番地
☎
098-886-2020
(対応時間 9:00~17:00)
有料区域・開場時間
正殿・奉神門・南殿・番所・書院・鎖之間・黄金御殿・寄満・近習詰所・奥書院・北殿
4月~6月 8:30~19:00
7月~9月 8:30~20:00
10月~11月 8:30~19:00
12月~3月 8:30~18:00
※入場券販売締切は各30分前
無料区域・開園時間
守礼門・歓会門・木曳門・久慶門
4月~6月 8:00~19:30
7月~9月 8:00~20:30
10月~11月 8:00~19:30
12月~3月 8:00~18:30
休館日
7月の第一水曜日とその翌日
1.有料区域内施設
2.首里杜館
(レストラン、売店、地下駐車場)
入館料金
一般 大人820円 中人(高校生)620円 小中学生310円 6歳未満 無料
団体 大人660円 中人(高校生)490円 小中学生250円
※ゆいレール1日乗車券、2日乗車券の提示で団体料金になります。
鎖之間(有料区域)
琉球王国時代の伝統菓子やお茶を味わうことができる有料体験施設となっています。
利用時間
9:30~18:00(ラストオーダー 17:30)
利用料金
¥310(お一人様)
お申し込みは鎖之間入り口で受付。
※混雑時にはお待ちいただく事もありますのでご了承下さい。
※電話による予約は行っておりません。
城郭ライトアップ
日没から24:00まで(毎日)
※閉園後は城内には入園できません。城郭外よりご覧ください。
関連記事 ライトアップの見どころは「首里城のライトアップおすすめポイント 夜の沖縄は国際通りだけじゃない」を参考に。
玉陵(首里城公園外)
世界遺産の玉陵(たまうどぅん)が2018年12月25日、建造物で沖縄初の国宝に認定されました。
営業時間
9:00~18:00
入場料金
大人300円、小人(中学生以下)150円
定休日
年中無休
駐車場
無し(首里城公園を利用)
首里城公園の観光所要時間
気になる観光時間ですが、無料区域だけなら30分程度、有料区域も含めると90分は欲しいところです。
隣接の玉陵は30分は欲しいので、トータルで2時間は見ておきましょう。
レストランやカフェでの飲食等、ショップでのお土産の買い物等、ゆっくり観光するなら、3時間以上は見ておきたいです。
観光地が目白押しの沖縄では一箇所に半日もかけれませんが、世界遺産で沖縄初の国宝になった玉陵は見ておきたい所です。
※守礼門から順路で一本道になっているので、道に迷うことはありません。通り抜けるだけなら90分でも回れます。
観光ポイント1
管理センター発表の混雑具合は、年間を通して9:00~11:00が一番込み合っています。
国内便・国際便のフライトは午前着が多く9~10時には観光バスが到着します。
修学旅行の立ち寄り先にもなっているので激混みのときもあります。
帰りの飛行機の関係で午前中が混むのは仕方ありませんが、ここは逆手にとって、
宿泊日の夕方~夜の観光でライトアップを見るのも混雑なく楽しめていいかも知れません。
有料区域は必ず入りましょう。正殿を見ないと首里城に来た意味がありません。
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首里城の歩き方
首里城公園は、那覇の街が見下ろせる高台にあり、琉球王国時代の姿を復元し整備されているため、園内は坂、階段、石畳道が多いのです。
広い公園内は正殿とその内部の有料区域と、その周りのいくつのも門がある無料区域に分かれています。
無料区域は公園として整備されており自由に回ってもいいのですが、効率よく見て回るには、無料区域から有料区域と順路に従い見学するのがお勧めです。
それでは順路に従い回ってみますので参考にしてみて下さい。もちろん歩きやすい靴がオススメですよ。
首里杜館(すいむいかん)
首里城公園直結の地下駐車場がある建物です。「首里杜館」は首里城公園のインフォメーションセンターの役割も持っており、案内所が置かれています。
首里城観光は歩く距離も長いので、手荷物が多い場合はコインロッカーを利用すると良いです。
B1、B2は駐車場で1Fには、琉球料理のレストランや、那覇市内が一望できるカフェ、首里城公園のオリジナルグッズ、伝統工芸品や沖縄のお土産が買えるショップがあります。
記念撮影スポット
首里杜館を出て右に行けば守礼門、左に行き道路を越えた所が玉陵になります。距離は同じくらいです。
守礼門は二千円札の図柄にもなっている沖縄を代表する門ですので、人通りは多いですが記念撮影をしておきましょう。
守礼門手前に民族衣装の琉装を着て記念撮影してもらえるサービスがあります。
男女それぞれの衣装を来て守礼門前まで歩いて行き撮影してもらえますので、沖縄旅行の記念にいかがでしょうか?
守礼門(しゅれいもん)
守礼とは「礼節を守る」という意味で、門に掲げられている扁額には守礼之邦(しゅれいのくに)と書かれています。
「琉球は礼節を重んずる国である」という意味があります。まさに首里城を代表する門にふさわしい意味合いがあります。
首里城公園では一番最初にくぐる門であり、最近見なくなった、二千円札の図柄に使用されています。
※日中は観光客が多くてなかなか良い写真が撮れませんが、朝一に訪れると人の少ない写真が撮れます。
二千円札とは?
2000年にミレニアムを記念して発行されたが、本土では使いにくいとの理由でまったく流通していない。
沖縄では流通しているので、見た事の無い人はひょっとしたらお釣りで二千円札が貰えるかもしれませんよ。
どうしても二千円札が欲しいと・見たいと言う方は、沖縄銀行・琉球銀行ATMで引き出せば出て来るそうです。
ちょっとしたコツがあって欲しい人は優先ボタンを押しましょう。
世界遺産・園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
守礼門のわきにある石門と周辺一帯の森を『御嶽(うたき)』とよんでいます。
琉球の石造建造物の代表的なものであり、1933年(昭和8年)国宝に指定されましたが、沖縄戦で一部破壊され、1957年(昭和32年)復元されました。
現在、国指定重要文化財となっており、2000年(平成12年)には世界遺産へ登録されました。
琉球石灰岩で造られた建造物で、国王が外出するときには、園比屋武御嶽石門で道中の安全を祈願していました。
形は門になっていますが人が通る門ではなく、礼拝の門ともいうべき場所です。
観光ポイント2
守礼門からはじまる無料区域ですが、正殿までの道のりには門を6ヶ所くぐります。
順路に従って進めば順番に見学する事ができるので門はすべてくぐれます。
見落としやすいのは門以外の、園比屋武御嶽石門・龍樋・日影台・万国津梁の鐘・首里森御嶽で忘れずに見ておきたいところです。
歓会門(かんかいもん)
守礼門をくぐってまっすぐ進むと歓会門が見えてきます。
首里城の城郭内へ入る第一の正門で、歓会とは歓迎するという意味です。
高く湾曲した城壁の中央にアーチ状に開けられた入り口、その上には監視用?の櫓が置かれています。
門の両側を魔除けのシーサーが固めます。
きれいに積まれた琉球石灰岩は本土の城壁とは異なった味わいがあります。
見慣れたシーサーとはちょっと変わった顔ですね。
龍樋(りゅうひ)
龍の口から湧水が出ていることからそのように名付けられ、この水は王宮の飲料水として使われていました。
龍の彫刻は1523年に中国からもたらされたもので約500年前の姿を今に残します。
瑞泉門(ずいせんもん)
第二の門で瑞泉とは「立派な、めでたい泉」という意味です。門の手前にある龍樋にちなんで名付けられました。
この石段の中腹右側に龍樋があります。
こちらの門も両脇をシーサーが固めます。
左右のポーズが異なります。
漏刻門(ろうこくもん)
漏刻(ろうこく)とは中国語で「水時計」という意味です。
ここは第三の門で、別名「かご居せ御門(うじょう)」ともいいます。
駕籠(かご)に乗って首里城へ登城した高官は、国王に敬意を払いこの場所で駕籠から下りて歩いて行った事が由来です。
日影台(にちえいだい)
漏刻門の正面に置かれており、日時計です。当時は水時計の補助的な道具として使われていました。
1879年の廃藩置県まで使用されていました。
万国津梁の鐘(ばんこくしんりょうのかね)
この鐘は歴史資料では1458年に首里城正殿に掛けられていたと記録されていますが、具体的な設置場所が不明であるため、当面ここに設置しているそうです。
ちなみに、この鐘はレプリカで本物は沖縄県立博物館・美術館で所蔵しています。
広福門(こうふくもん)
広福(こうふく)とは、「福を行き渡らせる」という意味で、第四の門になります。
建物そのものが門の機能をもっており、この形式も首里城の城門の特徴です。
入場券売り場
広福門の中に入場券売り場がありますが、有料エリアに入らない場合はここで引き返します。
ゆいレール1日乗車券、2日乗車券の提示で団体料金になります。
首里森御嶽(すいむいうたき)
城内にある礼拝所の一つです。形は門ですが、園比屋武御嶽石門と同じく人が通る門ではありません。
系図座・用物座(けいずざ・ようもつざ)
系図座は氏族の家系図を管理、用物座は城内で使用する物品・資料を管理していた役所。
正殿内は靴を脱ぎ袋に入れ持ち歩いて鑑賞します。手荷物が気になる方はここのコインロッカーを利用しましょう。
奉神門(ほうしんもん)
「神をうやまう門」という意味で、首里城正殿のある御庭(うなー)へ入る最後の門になります。
御開門式(うけーじょー)
毎日8:25~8:45に開門を告げる朝の儀式が行われます。
ここへ来るまで門を5か所くぐりましたが、門が多いお城と言えば世界遺産であり日本百名城という共通点のある姫路城を思い出しました。
ここから有料区域です。
3ヶ所入り口があり、中央は国王や身分の高い人専用です。
身分は高くありませんが真ん中の入り口から入っちゃいます。
再入館の方法
再入場をご希望の場合、最寄の係員による再入場スタンプの押印で当日に限り再入場できます。
※入場時のチケット(半券)は必ずお持ち下さい。
もう一回見たいと言うより夜間のライトアップ観賞用だと思われます。
正殿(せいでん)
正殿は二層三階建ての琉球王国最大の木造建造物で国殿または百浦添御殿(ももうらそえうどぅん)とよばれ、最も重要な建物です。
日本と中国の様式を取り入れた和漢折衷と琉球独自の様式が見られます。
正殿前には御庭(うなー)と呼ばれる中庭広場の空間が広がっています。
御庭の色違いの列は儀式の際に立ち並ぶ目印の役割があり、中央の浮道(うきみち)は国王などの限られた人だけが通ることを許されました。
正殿の見どころ
大龍柱:装飾化した龍柱は日本・中国にも類例がなく、東アジアのなかで琉球独自の形式です。
唐破風妻飾:中央の庇は弓の様にそり曲がった装飾で中央の火炎宝珠と両側に龍があしらわれています。
向拝柱:唐破風を支える二本の昇り龍があしらわれた柱
南殿・番所(なんでん・ばんどころ)
庭から向かって右側が番所(ばんどころ)、左側が南殿(なんでん)になります。
「番所」は、通常は首里城へ登城してきた人々の取次を行った所であり、「南殿」は日本風の儀式が行われた所です。
鎖之間(さすのま)
鎖之間は王子などの控え所であり、また諸役の者達を招き懇談する、御鎖之間(おさすのま)と言われる広間がある建物です。
また、奥には裏御座(うらござ)と言われる茶室があり、お茶を点てて客人に振る舞っていました。
この場所は310円で琉球の文化に触れられます。
さんぴん茶と沖縄のお菓子セットが楽しめ、庭園を眺めながらちょっと休憩して一息つきませんか?
書院(しょいん)
書院は国王が日常の執務を行った、御書院(ごしょいん)と言われる広間がある建物です。
取次役や近習などの側近の者がその周囲に控えていました。
御差床(うさすか)
正殿2階は、日常的には王妃や身分の高い女官たちが使用した空間であり大庫理(うふぐい)と呼ばれていました。
また、国王の玉座として様々な儀式や祝宴が行われたところです。
中山とは?
小さい子は中山さんが王様の名前だと思うかもしれませんが、中山さんではなく「ちゅうざん」と読みます。
琉球では1322年頃から1429年まで三山時代といい、琉球本島の北から山北、中山、山南の3つの地域に別れ覇権争いをしていました。
中山王国(ちゅうざんおうこく)の浦添にあった本拠地を首里に移したのは第2代王である尚 巴志王(しょう はしおう)です。
尚 巴志は1429年、三山を統一し、琉球王国を成立させ、首里城を王家の居城として用いるようになりました。
正殿1階は下庫理(しちゃぐい)と呼ばれ、主に国王自ら政治や儀式を執り行う場です。
琉球国王之印
左側
17世紀に与えられた琉球国土印 (複製品)
中国の清朝期(1644~1912)に皇帝が琉球国王に与えた印。
材質は、銀製で金メッキ。 上部の取っ手部分はラクダをかたどっています。
漢字と満州文字 で琉球国王之印と書いてあります。
縦9.7cmX横10cmX高さ10cm 重さ4.5kg
右側
18世紀に与えられた琉球国王印 (複製品)
1756年に清朝の乾隆帝から与えられた国王印。
この国王印は、琉球王国が崩壊した時から行方不明になっています。
縦11.7cmX横11.9cmX高さ110.7cm 重さ6.5kg
玉御冠(たまのおんかんむり)
琉球国王が頭にのせていた玉冠(複製品)
中国の明朝時代に、中国皇帝から下賜された王権の象徴ともいえる重要なこの王冠には、
金糸が施され、金、銀、水晶、珊瑚など288個の玉が金の鋲で留められています。
世界遺産・遺構
首里城の正殿内にガラス張りの床があり、そこを覗き込むと基礎の石垣が見えます。
世界遺産として登録されている首里城跡というのは、先の戦争で壊されずに今も残っている基礎がその遺構です。
ちなみに、首里城正殿はこの遺構を保護するため、約70cmほどかさ上げして建築されているのです。
順路に従い正殿の内部を一通り見学したら裏側の出口から退出。
東のアザナ(展望台)
城郭の東側に造られた展望台で首里城の一番高い場所になります。
ここからの眺めは360度、リュークスタワーの向こうに海が見えます。
天気の良い日は必ず立ち寄りましょう。
北殿(ほくでん)
北殿はかつては北の御殿(にしのうどぅん)、議政殿(ぎせいでん)とも呼ばれていました。有料区域の出口でもあります。
一通りまわってちょっと一息入れたいな~と思ってると、北殿内に休憩所が作ってあります。
お土産屋さん併設なので首里城観光の記念にどうぞ。
正殿内の見どころ
正殿内は見どころ満載です。
順路に従って進めば一通り見学できますが、非常に興味深い展示物が多いのでじっくり見学したいところです。
鎖之間:琉球庭園を眺めながら琉球の伝統菓子とお茶を楽しむことができます。
世界遺産の遺構(床下)見学もお忘れなく。
右掖門(うえきもん)
右掖門(うえきもん)は久慶門(きゅうけいもん)から淑順門(しゅくじゅんもん)へ通じている門で、
現在はルートの関係上、御庭(うなー)からの出口として利用されています。
淑順門(しゅくじゅんもん)
淑順門(しゅくじゅんもん)は国王やその家族が暮らす御内原(おうちばら)と呼ばれる場所への表門です。
久慶門(きゅうけいもん)
別名、ほこり御門(うじょう)ともいい、歓会門(かんかいもん)が正門であるのに対し、ここは通用門で主に女性が利用したといわれています。
順路の関係から現在は出口専用になっていますが、当時は日常的に人々が出入していた門です。
入ってきた守礼門の方へ向かって歩いて行き、首里城公園を出て玉陵に向かいます。
世界遺産・玉陵(たまうどぅん)と合わせて寄りたい観光スポット
琉球王国、第二尚氏王統の歴代国王が葬られている陵墓です。第三代尚真王(在位1477年 - 1526年)が父、尚円王を葬るために建築したものです。
世界遺産のひとつで沖縄県最大の破風墓になります。
首里城公園の近くにありますが、別料金であり、ここを訪れる観光客は少ないのでその分厳かに感じる事ができます。
世界遺産であり国宝
首里杜館より徒歩3分ですが、来る人は少なく空いています。
地下1階の玉陵資料館を見学後に観覧したほうが理解が深まりますが、時間のない人はスルーしてもいいでしょう。
駐車場は移動しなくていいので、首里城と玉陵どちらを先に観光するかはケースバイケースです。
早朝なら空いてるうちに先に首里城へ行った方が良いでしょう。
関連記事 玊陵の歩き方は?「玉陵ってどんなとこ? 沖縄の世界遺産と国宝の一つ アクセス・見どころシェア」を参考に。
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首里城まとめ
本日の所要時間
8:25~首里杜館地下駐車場
8:35~守礼門
8:40~世界遺産・園比屋武御嶽石門
9:00~正殿(有料区域)
9:15~正殿内部(世界遺産・遺構)
9:40~東のアザナ~10:10
首里城公園の観光時間:1時間45分
10:15~世界遺産・玉陵~10:35
合計観光時間:2時間10分
特に混雑もなく入場券売り場も待ち時間なくすんなり。
写真を撮るために人が少なくなるのを待ったりしていたので余計にかかっていますが、さらっと通過すればもう少し時間短縮できます。
※地下駐車場は8:00~、有料区域は8:30~入れますので、あと30分はスタート時間を早められます。
必ず押さえたい見どころ
見どころいっぱいで時間をかければきりがありませんが、時間のない方でも守礼門・歓会門・龍樋・世界遺産3ヶ所・正殿前と内部・東のアザナ(展望台)は必ず見ておきたいポイントです。
守礼門・歓会門以外の数多くある門はさらっとスルーで通り抜け
世界遺産の園比屋武御嶽石門・遺構(首里城跡)と龍樋は見落としやすいので注意
万里の長城のような曲線で造られた城壁
築城時の城壁(所々にある琉球石灰岩がきれいに積まれてない部分)
首里城のご案内はいかがでしたでしょうか? 記憶に残るいいとこばかりなので時間があれば全部回ってみたいですよね。
首里城観光は時間に余裕を持って訪れる事をお勧めします。
現地レポで気になった事をまとめてみましたので見て行って下さい。
- 首里城公園は、標高120メートル~130メートルの小高い丘の上に立地しており景色が良い
- 坂や階段、石畳道も多いのでご来場の際は、歩きやすい靴で行ったほうが良い
- 修復も終わり守礼門・正殿は大変美しい
- 人気観光地なので外国人、修学旅行生が多く大変混雑する時がある
- 余裕を持って最低2時間は欲しいが、見たいポイントをあらかじめ決めておけば60分くらいでも回れる
- 2つの世界遺産を忘れずに見よう
- 世界遺産の玉陵(たまうどぅん)が2018年12月25日沖縄初の国宝に認定された
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